第107回 看護師国家試験 午後 問75 解説
📝 問題
乳癌の検査で侵襲性が高いのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 乳癌の検査で侵襲性が高いのは細胞診である。
乳癌の検査のうち、触診・超音波検査・MRI検査・マンモグラフィは身体を傷つけない非侵襲的な検査である。 これに対し細胞診(穿刺吸引細胞診など)は針を病変に刺して細胞を採取するため、皮膚・組織を穿刺する侵襲を伴う。
国試では「侵襲的検査=針や器具を体内に入れる、組織・細胞を採取する検査」という基準で判断する。 乳癌診断では画像検査(マンモグラフィ・超音波・MRI)でスクリーニング・精査を行い、確定診断のために穿刺による細胞診・組織診(生検)を行うという流れを理解しておくと、侵襲度の比較がしやすい。
- 1
触診不正解
触診は手で乳房を触れて調べる非侵襲的な検査で、侵襲性は低い。
- 2
細胞診正解
細胞診は針を病変に刺して細胞を採取する検査で、ここに挙がった検査のなかで最も侵襲性が高い。
- 3
MRI検査不正解
MRI検査は磁気を利用する画像検査で、穿刺を伴わない非侵襲的検査。
- 4
超音波検査不正解
超音波検査は体表からプローブを当てる非侵襲的検査で、侵襲性は低い。
- 5
マンモグラフィ不正解
マンモグラフィは乳房を挟んで撮影するX線検査で、穿刺を伴わない非侵襲的検査。
📚 ここも一緒におさえておこう
乳癌は視触診・画像検査でスクリーニングし、確定診断は穿刺による細胞診・組織診で行う。
- 国の指針による乳がん検診は40歳以上・2年に1回・マンモグラフィ
- 若年者や高濃度乳房では超音波検査が併用されることがある
- 確定診断は穿刺吸引細胞診や針生検(組織診)で行う
- 腋窩リンパ節転移の評価にはセンチネルリンパ節生検が行われる
- 乳房自己触診は月経終了後1週ごろ(閉経後は毎月日を決めて)が適している
参考: 日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン」/系統看護学講座 成人看護学
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について