第107回 看護師国家試験 午前 問20 解説
📝 問題
患者をベッドから車椅子へ移乗介助するときの車椅子の配置を図に示す。左片麻痺のある患者の介助で最も適切なのはどれか。
※ 選択肢は準備中です(別紙資料の問題)。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 左片麻痺のある患者の移乗では、健側である右側に車椅子を配置するのが最も適切である。
移乗介助では、患者自身の力を使える健側を軸にする。 左片麻痺のある患者では、より力の入る右側へ体を回旋させて移れるよう、ベッドに対して健側の前方に車椅子を斜めに置くのが最も適切とされる。
麻痺側を軸に回転させると、転倒の危険が高まり、患側への負担も大きくなる。 国試では移乗介助の原則として「健側へ移る」「車椅子はベッドに対して斜め」「ブレーキとフットレストの確認」の3点が繰り返し問われる。
- 1
不正解
左片麻痺のある患者では、健側である右側へ体を回旋させて移れる位置に車椅子を置く。この配置は正解とされていない。
- 2
不正解
車椅子はベッドに対して斜めに置き、ブレーキをかけ、フットレストを上げてから移乗する。この配置は正解とされていない。
- 3
正解
健側である右側を使って移乗できる車椅子の配置が、本問で最も適切とされる。
- 4
不正解
麻痺側を軸に回すと、転倒の危険が高まり患側への負担も大きくなる。この配置は正解とされていない。
📚 混同しやすいので注意
移動の援助は、健側と患側の使い分けと、転倒を防ぐ手順がそのまま問われる。どちらの側から動かすかを場面ごとに対にして覚えよう。 杖歩行の介助では、看護師は患側の後方に立つ。 杖と足の出し方は三動作歩行(杖→患側→健側)が基本で、階段は手すりを使いながら上りは健側の足から、下りは患側の足からと覚える。
- 車椅子は健側のベッドサイドに、ベッドに対して20〜30度の角度で置く。
- 移乗前に必ずブレーキをかけ、フットレストを上げる。
- 患者の足底を床につけ、看護師は膝を曲げて重心を低くし、患者を自分に近づけて回転させる。
- 車椅子での移送は段差は前輪を上げて越え、下り坂は後ろ向きで進む。
参考: 基礎看護学 移乗・移送技術/第107回看護師国家試験 公式正答
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について