第107回 看護師国家試験 午前 問19 解説
📝 問題
異常な呼吸音のうち高調性連続性副雑音はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 高調性連続性副雑音は笛のような音(笛音)である。
副雑音は連続性と断続性に大別される。 連続性副雑音のうち高調性のものが笛音(wheeze)で、細い気道の狭窄で生じ、気管支喘息などでみられる。 低調性連続性副雑音がいびき様音(類鼾音・rhonchi)で、太い気道の狭窄で生じる。
国試では副雑音の分類が頻出。 いびきのような音(類鼾音)は低調性の連続性、捻髪音と水泡音は断続性であり、いずれも高調性連続性にはあたらない。 「高調性・連続性=笛音」を軸に、音の高低(連続性)と音の粗さ(断続性)で四分類を覚えると確実に区別できる。
副雑音とは
呼吸のときに、正常な呼吸音に混じって聞こえる異常な音。切れ目なく続く連続性と、途切れ途切れの断続性に分けて表す。
- 1
笛のような音(笛音)正解
笛音(wheeze)は、細い気道が狭くなったときに生じる高調性連続性副雑音である。
- 2
いびきのような音(類鼾音)不正解
いびき様音(類鼾音)は低調性連続性副雑音である。
- 3
耳元で髪をねじるような音(捻髪音)不正解
捻髪音は断続性副雑音(fine crackle)である。
- 4
ストローで水に空気を吹き込むような音(水泡音)不正解
水泡音は断続性副雑音(coarse crackle)である。
📚 ここも一緒におさえておこう
気道以外に由来する音として、胸膜摩擦音(胸膜炎)や上気道の狭窄による吸気性喘鳴(stridor)がある。 stridorは窒息の危険を示すサインで緊急性が高い。
| 分類 | 名称 | 音の性状 | 主な病態 |
|---|---|---|---|
| 連続性・高調性 | 笛音(wheeze) | ヒューヒュー | 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など細い気道の狭窄 |
| 連続性・低調性 | 類鼾音(rhonchi) | グーグー、いびき様 | 痰の貯留や腫瘍など太い気道の狭窄 |
| 断続性・細かい | 捻髪音(fine crackles) | チリチリ、パチパチ(吸気終末) | 間質性肺炎、肺線維症 |
| 断続性・粗い | 水泡音(coarse crackles) | ブツブツ、ボコボコ | 肺炎、心不全(肺水腫)、気管支拡張症 |
参考: 基礎看護学 呼吸音のアセスメント
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について