第104回 看護師国家試験 午後 問17 解説
📝 問題
貼付剤として用いられる薬剤はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 貼付剤として用いられるのはフェンタニルである。
フェンタニルには皮膚から吸収される貼付剤があり、貼っておくだけで血液中の濃度が長く保たれる。飲み込む力が落ちた人や、吐き気で内服できない人にも使える。
濃度を一定に保つ薬なので、ねらうのは持続する痛みである。動作や処置で急に強くなる突出痛には、効き始めの速い薬を別に用意する。 貼った場所を温めると吸収が増えて効きすぎるため、電気毛布や湯たんぽ、熱い湯の入浴は避ける。
突出痛とは
ふだんは薬で抑えられている痛みが、動作や処置をきっかけに一時的に強くなること。そのときに追加で使う薬をレスキュー薬という。
- 1
フェンタニル正解
皮膚から吸収される貼付剤があり、1日ごとに貼り替えるものと3日ごとに貼り替えるものがある。
- 2
リン酸コデイン不正解
コデインは飲み薬で、錠剤や散剤として咳止めや痛み止めに使う。
- 3
モルヒネ塩酸塩不正解
モルヒネは内服薬・坐薬・注射薬で使う。日本で使える貼付剤はない。
- 4
オキシコドン塩酸塩不正解
オキシコドンは内服薬と注射薬で使う。貼付剤はない。
📚 混同しやすいので注意
医療用麻薬は、薬の名前と使える剤形を入れ替えて問われる。飲めるか・貼れるかを薬ごとに対にして覚えよう。
- 貼付剤があるのはフェンタニル。持続する痛みに使い、突出痛には使わない
- モルヒネは内服・坐薬・注射と剤形が多く、痛みの強さと飲み込む力に合わせて選ぶ
- オキシコドンの徐放錠は噛み砕かないで飲む。砕くと一度に効いて危険
参考: 系統看護学講座 疾病のなりたちと回復の促進 薬理学/がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(日本緩和医療学会)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について