第115回 看護師国家試験 午後 問52 解説

一般成人看護学✔ 監修済み

📝 問題

Ménière〈メニエール〉病で正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ Ménière病は、難聴・耳鳴・耳閉感を伴う回転性めまい発作を反復する。

Ménière〈メニエール〉病は、内耳の内リンパ水腫(内リンパ液が過剰にたまった状態)によって起こる疾患である。 特徴は、数十分〜数時間続く回転性めまい発作を反復し、それに難聴・耳鳴・耳閉感といった蝸牛症状を伴うことである。

水腫は前庭だけでなく蝸牛にも及ぶため聴覚機能は保たれず、発作を繰り返すうちに低音域から始まる感音難聴が進行して固定することがある。 好発年齢は30〜50歳代で、ストレス・睡眠不足・過労が発作の誘因となる。

  • 1

    耳鳴を伴う。正解

    めまい発作に一致して耳鳴・難聴・耳閉感といった蝸牛症状が出現・増悪するのがMénière病の特徴で、蝸牛症状を伴わない前庭神経炎や良性発作性頭位めまい症との鑑別点になる。

  • 2

    70歳以上で好発する。不正解

    好発年齢は30〜50歳代で、働き盛りの世代に多い。高齢者に好発する疾患ではない。

  • 3

    浮動性めまいが出現する。不正解

    めまいは自分や周囲がぐるぐる回る回転性で、悪心・嘔吐を伴うことが多い。ふわふわする浮動性めまいは中枢性病変や起立性低血圧、薬剤性などでみられる。

  • 4

    蝸牛の機能は保たれている。不正解

    内リンパ水腫は蝸牛にも及ぶため、聴覚機能は障害される。初期は低音域中心の感音難聴で発作に伴って変動するが、反復するうちに固定・進行しうる。

📚 混同しやすいので注意

めまいは、性状(回転性か浮動性か)・持続時間・聴覚症状の有無を組み合わせて疾患を見分ける形で問われる。この3点を1組にして覚えよう。

めまいをきたす主な疾患の鑑別
疾患めまいの性状と持続聴覚症状
Ménière病回転性、数十分〜数時間、反復する難聴・耳鳴・耳閉感を伴う
良性発作性頭位めまい症〈BPPV〉回転性、頭位変換で数秒〜1分伴わない
前庭神経炎回転性、数日間持続する伴わない
突発性難聴めまいを伴うことがある突然の高度な感音難聴
脳幹・小脳の梗塞浮動性が多く持続する多くは伴わず、他の神経症状を伴う

参考: メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン(日本めまい平衡医学会)

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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