第115回 看護師国家試験 午後 問37 解説
📝 問題
漸進的筋弛緩法の目的はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 漸進的筋弛緩法の目的は、筋緊張と心理的緊張の緩和である。
漸進的筋弛緩法はリラクセーション法の1つである。手・前腕・肩・顔・腹部・下肢などの筋群を順番に5〜10秒ほど意識的に力を入れて緊張させ、その後20秒ほどかけて一気に脱力する手順を繰り返す。 緊張と弛緩の落差を体感することで、自分の筋緊張に気づき、意図的に緩められるようになる。
効果は筋緊張の低下にとどまらない。交感神経の活動が抑えられ副交感神経が優位になることで、心拍数・血圧の低下、不安の軽減、入眠の促進が期待される。 がん患者の不安、手術前の緊張、不眠、慢性疼痛などに広く用いられる非薬物的な看護介入である。
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緊張の緩和正解
筋を意識的に緊張させてから脱力することで、筋緊張と心理的緊張の両方を緩和する方法である。不安・不眠・疼痛に対する非薬物的アプローチとして用いられる。
- 2
褥瘡の予防不正解
褥瘡の予防に必要なのは体圧分散(体位変換、体圧分散マットレス)、皮膚の清潔と保湿、摩擦・ずれの回避、栄養管理である。筋弛緩法は圧迫の除去にはつながらない。
- 3
片麻痺の改善不正解
片麻痺は脳血管障害など中枢神経の障害による運動麻痺であり、リラクセーション法で改善するものではない。機能の改善を目指すのは理学療法・作業療法による訓練である。
- 4
全身麻酔の導入不正解
全身麻酔の導入は静脈麻酔薬・吸入麻酔薬と筋弛緩薬の投与によって行われる医療行為であり、漸進的筋弛緩法とはまったく別のものである。
📚 ここも一緒におさえておこう
リラクセーション法は、名前と手技を入れ替えて問われる。どの方法で何をするのかを対にして覚えよう。
- 漸進的筋弛緩法=筋を緊張させてから脱力し、緊張と弛緩の差を体感する
- 自律訓練法=「手が重い」「手が温かい」などの公式を心の中で唱える自己暗示法
- 呼吸法(腹式呼吸)=ゆっくりした呼気で副交感神経を優位にする
- そのほかイメージ療法・音楽療法・マッサージ・アロマテラピーなども併用される
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について