第115回 看護師国家試験 午後 問36 解説
📝 問題
看護目標を設定する際に留意する点はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 看護目標は成果を測定できる表現で設定する。
看護目標(期待される成果)は、患者を主語にして、達成できたかどうかを客観的に判定できる形で書く。「安楽になる」のような主観的表現ではなく、「歩行器を用いて病棟内を自力で1周できる」のように、いつ・何を・どの程度できるのかを測定可能・観察可能な言葉にする。
目標設定の原則は頭文字で覚えるとよい。RUMBA(Real 現実的・Understandable 理解可能・Measurable 測定可能・Behavioral 行動的・Achievable 達成可能)が代表的で、評価する期限(評価日)を必ず設定する点も重要である。 実現不可能な目標は達成できない体験を繰り返させ、患者の意欲をかえって損なう。
- 1
看護師の行動とする。不正解
看護目標は患者に生じる変化=成果を示すもので、主語は患者である。「〜を援助する」「〜を観察する」といった看護師の行動は目標ではなく、看護計画(介入)に記載する。
- 2
期限を設ける必要はない。不正解
いつ評価するかを決めなければ、計画を継続するのか修正するのかを判断できない。短期目標は数日〜1週間程度、長期目標は退院時などと期限を明示する。
- 3
成果を測定できる表現とする。正解
達成度を客観的に判定できる表現にすることが原則である。回数・距離・時間・数値・具体的な動作など、誰が評価しても同じ結論になる書き方をする。
- 4
実現不可能であっても患者の希望を目標とする。不正解
患者の希望は目標設定の出発点として尊重するが、心身の状態から実現不可能な内容をそのまま目標にすると、達成できない体験が自己効力感を下げる。実現可能な段階に分けて設定し直す。
📚 ここも一緒におさえておこう
看護目標は長期目標と短期目標に分けて立てる。それぞれの期間と評価の仕方を対にして覚えよう。
- 長期目標=退院時や療養期間全体で目指す状態
- 短期目標=数日〜1週間程度で評価できる具体的な到達点
- 評価は設定した期限に行い、達成/一部達成/未達成を判定する
- 未達成なら、目標が高すぎたのか介入が不十分だったのかを分析して計画を修正する
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について