第114回 看護師国家試験 午前 問54 解説
📝 問題
成人の骨髄検査の穿刺部位を図に示す。 正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 成人の骨髄検査でまず選ばれる穿刺部位は、後腸骨稜(上後腸骨棘)である。
成人の骨髄検査でまず選ぶ場所は、後腸骨稜(上後腸骨棘)。図では腸骨稜の内側やや下を指した③がこれにあたる。
ここが選ばれる理由は3つ。 ・骨髄がたっぷり残っている ・大事な臓器から離れていて安全 ・骨髄液を吸うだけでなく骨髄生検も同じ場所からできる
- 1
①不正解
①は胸骨の下端(みぞおち付近)で、穿刺部位ではない。胸骨から採る場合も第2〜3肋間の高さで、心臓や大血管を傷つける危険がある。
- 2
②不正解
②は腰椎の突起の間で、腰椎穿刺(髄液を採る)の場所。
- 3
③正解
正しい。③が後腸骨稜(上後腸骨棘)で、腹臥位か側臥位で行う。
- 4
④不正解
④は仙骨の部分。造血する骨髄が乏しく、穿刺には使わない。
📚 ここも一緒におさえておこう
骨髄検査は「何のために行うか」と「検査後の看護」がセットで問われる。
- 行うのは白血病、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、癌の骨髄転移、原因の分からない血球減少を調べるとき。
- 骨髄液を吸うときに一瞬強い痛みが走ることを、あらかじめ説明しておく。
- 検査後は穿刺した所を圧迫して止血し、約1時間は安静。当日の入浴は避ける。
| 部位 | 対象 | 体位 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 後腸骨稜(上後腸骨棘) | 成人・小児 | 腹臥位・側臥位 | 第一選択。生検もでき、安全性が高い |
| 胸骨(第2〜3肋間の高さ) | 成人 | 仰臥位 | 吸引のみ。心臓・大血管を傷つける危険がある |
| 脛骨(すねの上部内側) | 乳幼児 | 仰臥位 | 小児で用いられることがある |
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について