第114回 看護師国家試験 午前 問53 解説
📝 問題
自己血糖測定を行う患者への説明で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 自己血糖測定はその場で血糖値が分かるため、低血糖の把握にも役立つ。
自己血糖測定は、患者自身が指先を刺して得た血液(毛細血管の血)のブドウ糖の濃度を測る方法。
その場で今の血糖値が分かるので、高血糖を知るだけでなく低血糖を早く見つけるのにも役立ち、症状が出たときに「本当に低血糖か」を確かめられる。
- 1
「皮下の間質液のグルコースを測定します」不正解
皮下の間質液のブドウ糖を続けて測るのは持続グルコース測定という別の方法。自己血糖測定は刺して得た血液を測る。
- 2
「耳たぶから検体を採取します」不正解
刺すのは指先(指の腹の、神経の少ない側面)が基本。機種によっては手のひらや前腕も使えるが、耳たぶは使わない。
- 3
「採取部位の消毒は不要です」不正解
消毒は必要。石けんと流水で洗うかアルコール綿で消毒し、完全に乾かしてから刺す。ぬれたまま刺すと血液が薄まり、値が低く出る。
- 4
「低血糖が分かります」正解
正しい。症状を感じたときに実際に測って確かめられ、インスリン量や補食の判断に役立つ。
📚 国試でよく狙われるところ
低血糖は「何をどれだけ食べさせるか」まで問われる。
- 対処はブドウ糖10gまたは砂糖20g、ブドウ糖入りの飲料150〜200mLをとり、15分後に測り直す。
- α-グルコシダーゼ阻害薬を飲んでいる人は砂糖では吸収が遅れるので、必ずブドウ糖を使う。
- 無自覚性低血糖=低血糖をくり返すうちに、汗や動悸などの警告となる症状が出なくなった状態。運転前の測定がとくに大切。
| 血糖値の目安 | 症状の種類 | 具体的な症状 |
|---|---|---|
| 約70mg/dL以下 | 交感神経の症状(警告のサイン) | 発汗、動悸、手のふるえ、顔面蒼白、空腹感、不安感 |
| 約50mg/dL以下 | 中枢神経の症状 | 頭痛、眠気、集中力の低下、異常行動、けいれん、昏睡 |
参考: 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド」
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について