第112回 看護師国家試験 午後 問25 解説
📝 問題
腹部前面を図に示す。(別紙参照) McBurney〈マックバーニー〉圧痛点はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ McBurney圧痛点は、臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3にあたる右下腹部の点である。
McBurney〈マックバーニー〉圧痛点は、急性虫垂炎で最も強い圧痛が出る場所である。臍と右上前腸骨棘(右の腰の骨の出っ張り)を結んだ線を三等分し、外側(腸骨棘側)から1/3の点、つまり右下腹部にあたる。
- 1
①不正解
①は心窩部。虫垂炎では初期にこの辺りが痛むことが多いが、McBurney点の位置ではない。
- 2
②不正解
②は臍。McBurney点は、この臍と右上前腸骨棘を結ぶ線を三等分した外側1/3の点である。
- 3
③正解
③は臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3にある点で、ここがMcBurney点である。
- 4
④不正解
④は臍と左上前腸骨棘を結ぶ線上の点で、左下腹部にあたる。McBurney点は右下腹部にある。
- 5
⑤不正解
⑤は恥骨結合の上方で、尿がたまると膀胱がふくらむ部位。McBurney点の位置ではない。
📚 混同しやすいので注意
急性虫垂炎は圧痛点も徴候も人名で呼ばれるものが多く、名前と中身の取り違えが引っかけになる。痛みが移っていく順番と、やってはいけないケアもあわせて押さえよう。
- 典型的な経過は心窩部痛→悪心・嘔吐→右下腹部への痛みの移動。
- 虫垂炎が疑われる腹痛に浣腸・下剤・温罨法を行ってはならない(穿孔の危険)。絶飲食として医師の診察を待つ。
- 筋性防御(押すと腹壁の筋肉が反射的に硬くなる)や反跳痛があれば腹膜炎への進展を疑う。緊急度が高い所見である。
| 名称 | 内容 |
|---|---|
| McBurney〈マックバーニー〉点 | 臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3の点 |
| Lanz〈ランツ〉点 | 左右の上前腸骨棘を結ぶ線の右1/3の点 |
| Blumberg〈ブルンベルグ〉徴候(反跳痛) | 圧迫した手を急に離すと痛みが増強する。腹膜刺激症状 |
| Rovsing〈ロブシング〉徴候 | 左下腹部を圧迫すると右下腹部に痛みが生じる |
| 腸腰筋徴候 | 右股関節を伸展させると疼痛が増強する |
参考: 標準的な成人看護学・外科学(虫垂炎の身体所見)
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について