第112回 看護師国家試験 午前 問8 解説
📝 問題
ハヴィガースト,R.J.が提唱する成人期の発達課題はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ ハヴィガーストが示した成人期(壮年初期)の発達課題は、経済的に自立することである。
ハヴィガースト(Havighurst, R.J.)は生涯を6つの発達段階に分け、各段階の発達課題を示した。成人期(壮年初期)の課題には、職業に就くこと、配偶者の選択、家庭の形成、そして経済的自立などが含まれる。
国試では発達課題の段階と内容の対応が問われる。「読み・書き・計算」「正・不正の区別(善悪の判断)」は児童期の課題、身体的衰退の自覚は中年期以降の課題である。それぞれがどの発達段階の課題かを見極めれば、成人期=経済的自立を選び取れる。
- 1
経済的に自立する。正解
経済的自立は職業に就くこと等とともに成人期(壮年初期)の発達課題である。
- 2
身体的衰退を自覚する。不正解
身体的衰退の自覚は中年期以降に関わる課題で、成人初期の課題ではない。
- 3
正、不正の区別がつく。不正解
正・不正の区別(善悪の判断)は児童期の発達課題に含まれる。
- 4
読み、書き、計算ができる。不正解
読み・書き・計算の基礎技能の習得は児童期の発達課題である。
📚 国試でよく狙われるところ
ハヴィガーストの発達課題は、どの段階の課題かを入れ替えて問われる。
| 段階 | 主な発達課題 |
|---|---|
| 乳幼児期 | 歩行・話すこと・排泄の学習、固形食の摂取、善悪の区別を学び始める |
| 児童期 | 読み・書き・計算の基礎技能、良心と道徳性の発達、仲間との交流 |
| 青年期 | 同年代との成熟した関係、両親からの情緒的独立、職業選択の準備 |
| 壮年初期(成人期) | 配偶者の選択、家庭の形成、育児、職業に就くこと、経済的自立 |
| 中年期 | 社会的責任の達成、生理的変化の受容、老いた両親への適応 |
| 老年期 | 体力・健康の衰退への適応、退職と収入減への適応、配偶者の死への適応 |
参考: Havighurst, R.J. の発達課題論(標準的看護学教科書)
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について