第111回 看護師国家試験 午前 問50 解説
📝 問題
乳房超音波検査を受ける女性患者への説明で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 乳房超音波検査は仰臥位で行い、特別な前処置は不要である。
乳房超音波(エコー)検査は、仰臥位で検査側の腕を挙げ、プローブを乳房に当てて行う。放射線被曝がなく、絶食などの前処置も乳房の圧迫も要らない。月経周期にも左右されないので、月経中でも受けられる。
『起床時から飲食をしない』は、腹部エコーなど消化管のガスに影響される検査の説明である。乳房を挟んで圧迫するのはマンモグラフィ(乳房X線撮影)で、超音波検査ではない。
プローブとは
超音波検査で体に当てる装置。ゼリーを塗って皮膚に密着させ、はね返ってきた超音波から体の中の画像をつくる。
- 1
「検査当日は起床時から飲食をしないでください」不正解
乳房超音波は消化管の影響を受けないため、絶食などの前処置は不要である。
- 2
「乳房を器具で挟んで検査します」不正解
乳房を挟んで圧迫するのはマンモグラフィで、超音波検査ではない。
- 3
「月経中は検査ができません」不正解
乳房超音波は月経周期に左右されにくく、月経中でも実施できる。
- 4
「仰向けで検査を行います」正解
乳房超音波は仰臥位でプローブを当てて行い、特別な前処置は不要である。
📚 混同しやすいので注意
乳房の画像検査は、超音波とマンモグラフィのどちらの説明かを入れ替えて問われる。体位・被曝・圧迫の3点を対にして覚えよう。
- 国の指針による乳がん検診は40歳以上・2年に1回・マンモグラフィ(問診と併せて実施)。
- マンモグラフィは微細な石灰化の描出に優れるが、若年者に多い高濃度乳腺では病変が見えにくい。
- 超音波は被曝がなく圧迫も不要で、妊娠中や若年者でも実施しやすい。
- 乳房の自己触診は月経終了後4〜7日ごろ(乳房の緊満が少ない時期)が適する。
| 項目 | 超音波 | マンモグラフィ |
|---|---|---|
| 体位 | 仰臥位 | 立位(装置に乳房を挟む) |
| 被曝 | なし | あり(X線) |
| 圧迫 | なし | あり(痛みを伴うことがある) |
| 得意な所見 | 腫瘤・嚢胞の描出 | 微細石灰化の検出 |
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について