第110回 看護師国家試験 午後 問14 解説
📝 問題
四肢のうち麻痺している部位を斜線で図に示す。片麻痺はどれか。
※ 選択肢は準備中です(別紙資料の問題)。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 片麻痺では身体の左右いずれか一側の上肢と下肢がともに麻痺する。
片麻痺は身体の左右どちらか一側の上肢と下肢がともに麻痺した状態である。脳梗塞や脳出血など一側の大脳半球や錐体路の障害で、病巣と反対側の上下肢に麻痺が生じる。
図では、身体の一側(片側)の上肢と下肢に斜線が引かれているものが片麻痺を示す。 両上下肢が麻痺したものは四肢麻痺、両下肢のみは対麻痺、一肢のみは単麻痺であり、これらと区別する。
錐体路とは
大脳から脊髄へ、体を動かす指令を伝える神経の通り道。延髄で左右が交差するため、傷つくと反対側の手足が動かなくなる。
- 1
不正解
片麻痺の分布(一側の上下肢)を示していない図である。
- 2
不正解
片麻痺の分布に当てはまらない図である。
- 3
正解
一側の上肢と下肢がともに麻痺しており、片麻痺を正しく示している。
- 4
不正解
片麻痺の分布に当てはまらない図である。
📚 混同しやすいので注意
麻痺は名前とその範囲を入れ替えて問われる。分布(どこが動かないか)と性質(どんな麻痺か)の2つの軸で覚えよう。
- 単麻痺=一肢のみ。
- 片麻痺=一側の上下肢。脳血管障害などで、病巣と反対側に生じる。
- 対麻痺=両下肢。胸髄以下の脊髄損傷など。
- 四肢麻痺=両上下肢。頸髄損傷など。
- 性質では、上位運動ニューロン障害=痙性麻痺(腱反射亢進・Babinski〈バビンスキー〉反射陽性)、下位運動ニューロン障害=弛緩性麻痺(腱反射消失・筋萎縮)。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について