第110回 看護師国家試験 午後 問15 解説
📝 問題
痛風の患者の血液検査データで高値を示すのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 痛風では血中の尿酸が高値を示す。
痛風は高尿酸血症を背景に、尿酸塩結晶が関節に沈着して急性関節炎(痛風発作)を起こす疾患である。 血液検査では尿酸値が高値を示す。 第一中足趾節関節(母趾のつけ根)に好発する激しい疼痛が典型である。
尿素窒素(BUN)は腎機能や蛋白代謝の指標、アルブミンは栄養・肝合成能の指標、トリグリセリドは脂質の指標であり、いずれも痛風で必ずしも高値になるわけではない。 痛風=尿酸高値が要点である。
トリグリセリドとは
血液中の中性脂肪のこと。食べすぎや飲酒で増え、脂質異常症の指標になる。
- 1
尿酸正解
痛風は高尿酸血症が基盤で、血中尿酸値が高値を示す。
- 2
尿素窒素不正解
尿素窒素は腎機能などの指標で、痛風に特異的な高値項目ではない。
- 3
アルブミン不正解
アルブミンは栄養・肝合成能の指標で、痛風で高値になるものではない。
- 4
トリグリセリド不正解
トリグリセリドは合併しうるが、痛風の診断に直結する指標ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
痛風は血清尿酸値の基準と、日々の生活で何を控えるかがくり返し問われる。数値と、食事・アルコールの指導をあわせて確かめておきたい。 高尿酸血症は血清尿酸値7.0mg/dLを超える状態と定義される。尿酸はプリン体の最終代謝産物である。
- 食事指導=プリン体の多い食品(レバー・白子・干物・ビール)を控え、水分を十分に摂って尿量を確保する(尿路結石の予防)。
- アルコールは尿酸の産生を増やし排泄を抑えるため、種類を問わず制限する。
- 合併しやすいのはメタボリックシンドローム・高血圧・脂質異常症・腎障害・尿路結石。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について