第109回 看護師国家試験 午後 問55 解説

一般老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

老化によって減少または低下するのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 老化により糸球体の数は減少する。

加齢に伴い腎臓では糸球体の数(働くネフロンの数)が減り、腎血流量や糸球体濾過量も低下する。 減少または低下するものは糸球体の数である。

重心の動揺は、バランスを保つ働きが落ちるためむしろ増大する。 嗅覚は鈍くなるため閾値は上昇する(においを感じにくくなる)。 前立腺は加齢とともに肥大し、重量は増える。

閾値とは

感じ取れる最小の刺激の大きさ。これが上がるほど強い刺激でないと気づけない、つまり感じにくくなる。

  • 1

    重心の動揺不正解

    バランス機能低下により重心の動揺はむしろ増大する。

  • 2

    糸球体の数正解

    加齢でネフロンが減少し糸球体の数は減る。

  • 3

    嗅覚の閾値不正解

    嗅覚は鈍化し閾値は上昇する(感じにくくなる)ため減少ではない。

  • 4

    前立腺の重量不正解

    前立腺は加齢で肥大し重量は増加する。

📚 混同しやすいので注意

加齢による変化は、「閾値の上昇=感じにくくなる」のように言い回しの向きでひっかけられる。 増えるものと減るものを対にして覚えよう。

  • 腎機能の低下により薬物が蓄積しやすく、薬物有害事象が起こりやすい
  • 加齢性難聴は高音域から低下する感音性難聴で、低めの声でゆっくり話すとよい
老化による変化の方向
増加・亢進するもの減少・低下するもの
収縮期血圧・脈圧、末梢血管抵抗拡張期血圧、心拍出量、最大心拍数
残気量、重心の動揺肺活量、咳嗽反射、線毛運動
体脂肪率、前立腺の重量体内水分量、筋量、骨密度
感覚の閾値(味覚・嗅覚・聴覚)糸球体数、腎血流量、糸球体濾過量

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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