第109回 看護師国家試験 午後 問56 解説
📝 問題
高齢者に対するエイジズムの説明で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ エイジズムとは高齢という理由で不当な扱いをすることである。
エイジズムは年齢を理由とした偏見・差別を指し、高齢であることだけを理由に不当に扱うことをいう。 高齢者を一括りに「弱い」「できない」と決めつけ、本人に選択肢を示さない言動も含まれる。
年齢にとらわれないことは、エイジズムとは逆の姿勢である。 加齢に伴う心身機能の変化は老化そのものの説明で、差別ではない。 老化に関連した遺伝子による現象は老化の生物学的な仕組みの説明で、エイジズムとは異なる。
- 1
年齢にとらわれないこと不正解
年齢にとらわれないことはエイジズムとは逆の姿勢である。
- 2
加齢に伴う心身機能の変化不正解
加齢に伴う心身機能の変化は老化の説明で、差別ではない。
- 3
高齢という理由で不当な扱いをすること正解
高齢を理由に不当な扱いをすることがエイジズムである。
- 4
老化に関連した遺伝子によって引き起こされる現象不正解
遺伝子による現象は老化の生物学的機序の説明にすぎない。
📚 ここも一緒におさえておこう
エイジズムの対極にあるのは、一人ひとりの個別性をみる姿勢である。 高齢者の権利を守る制度は、名前と対象を入れ替えて問われる。何を支援する制度かとセットで覚えよう。
- アドボカシー(権利擁護)…本人の意思を代弁し、権利が守られるよう支援すること
- 成年後見制度は判断能力が不十分な人の財産管理・契約を支援する制度で、後見・保佐・補助の3類型がある
- 日常生活自立支援事業は、判断能力が不十分でも契約能力のある人に福祉サービス利用援助や金銭管理を行う
- 身体拘束は「切迫性・非代替性・一時性」の3要件をすべて満たす場合に限られ、記録が義務づけられる
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について