第109回 看護師国家試験 午前 問40 解説
📝 問題
壮年期の身体的特徴で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 壮年期には明暗順応の低下(老視・視覚機能の低下)がみられる。
壮年期(およそ30〜60歳代)は、加齢に伴う身体機能の低下が徐々に始まる時期である。 目では水晶体の弾力低下による老視(近くが見えにくい)や、暗い場所への順応(明暗順応)の低下が現れ始める。 「明暗順応の低下」がこれにあたる。
運動耐久力や持久力は、壮年期には向上ではなく低下の傾向を示す。 臓器の萎縮が目立つのは主に老年期で、壮年期の代表的な特徴とはいえない。 壮年期はまだ社会的活動の中心となる年代だが、生活習慣病のリスクや身体機能の衰えが始まる時期でもある。
- 1
運動耐久力の向上不正解
運動耐久力は向上ではなく加齢とともに低下していく。
- 2
明暗順応の低下正解
壮年期には水晶体の変化により明暗順応や老視などの視覚機能低下が始まる。
- 3
持久力の向上不正解
持久力も向上ではなく低下傾向を示す。
- 4
臓器の萎縮不正解
臓器の萎縮が顕著となるのは主に老年期であり、壮年期の代表的特徴ではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
壮年期は、身体の変化と発達課題がまとめて問われる。何がいつから衰え始めるのかを年代と対にして覚えよう。
- 老視は水晶体の弾力低下と毛様体筋の機能低下で近くが見えにくくなり、40歳代から自覚されやすい
- 加齢による難聴はまず高音域から聞こえにくくなり、語音の聞き分けが低下する
- 壮年期は高血圧・脂質異常症・糖尿病などの発症が増え、特定健康診査・特定保健指導の対象年齢(40〜74歳)にあたる
- 女性は閉経(平均50歳前後)に伴いエストロゲンが低下し、骨量減少と更年期症状が現れる
- エリクソンの発達課題では、壮年期は世代性(生殖性)対停滞にあたる
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について