第107回 看護師国家試験 午後 問56 解説
📝 問題
閉経について正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 閉経では月経が永久に停止する。
閉経とは、卵巣機能の低下(消失)により月経が永久に停止することをいう。 臨床では、月経が来ない状態が12か月(1年)以上続いたときに、さかのぼって最終月経をもって閉経と判定する。
他の3つは、原因・定義・期間のいずれかが違う。閉経の主な原因は子宮ではなく卵巣の機能低下(エストロゲン分泌の減少)である。 原発性無月経はこれまで一度も月経がない状態で、月経があったあとに停止する閉経とは別のものである。 判定に必要な無月経は3か月ではなく12か月以上である。 閉経=卵巣機能低下・12か月の無月経で判定という定義を押さえたい。
- 1
月経は永久に停止する。正解
閉経は、卵巣機能が低下して月経が永久に停止した状態を指す。
- 2
子宮機能の低下で生じる。不正解
閉経の主因は子宮機能の低下ではなく、卵巣機能の低下(エストロゲン分泌減少)である。
- 3
原発性無月経のことである。不正解
原発性無月経は一度も月経がない状態を指し、月経があった後に停止する閉経とは異なる。
- 4
月経が3か月みられない時点で閉経と判定する。不正解
閉経は無月経が12か月以上続いた時点で判定するもので、3か月では判定しない。
📚 ここも一緒におさえておこう
閉経は、定義・ホルモンの変化・閉経後に増える病気がひとつづきで問われる。原因が子宮ではなく卵巣にあることを軸に覚えよう。
- 日本人女性の閉経は平均50歳前後。更年期は閉経前後の各5年、計約10年間
- ホルモン変化はエストロゲン低下・FSH/LH上昇(FSH=卵胞刺激ホルモン、LH=黄体形成ホルモン)
- 更年期症状:ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、動悸、めまい、不眠、抑うつ、腟乾燥、関節痛
- 評価には簡略更年期指数〈SMI〉、治療にはホルモン補充療法〈HRT〉、漢方薬、向精神薬などが用いられる
- 閉経後は骨吸収の亢進による骨粗鬆症、LDLコレステロール上昇による脂質異常症・虚血性心疾患のリスクが高まる
- 原発性無月経は満18歳になっても初経がないもの、続発性無月経はこれまであった月経が3か月以上停止したものを指し、閉経とは区別する
参考: 日本産科婦人科学会 用語・定義関連資料
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について