第107回 看護師国家試験 午前 問43 解説

一般健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)に基づく医療費助成の対象となる疾患はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 難病法に基づく医療費助成(指定難病)の対象となるのは再生不良性貧血である。

難病法(難病の患者に対する医療等に関する法律)では、発病の機構が明らかでなく治療方法が確立していない希少な難治性疾患のうち、一定の基準を満たすものを指定難病として医療費助成の対象とする。再生不良性貧血は指定難病に含まれる。

中皮腫はアスベスト関連で労災・救済法の対象、C型肝炎は肝炎治療医療費助成など別制度、慢性腎不全は身体障害者手帳や自立支援医療(更生医療)・透析の医療費助成の枠組みであり、いずれも指定難病ではない。

  • 1

    中皮腫不正解

    中皮腫はアスベスト関連疾患として労災や石綿健康被害救済制度の対象で、指定難病ではない。

  • 2

    C型肝炎不正解

    C型肝炎は肝炎治療に関する医療費助成など別制度の対象であり、難病法の指定難病ではない。

  • 3

    慢性腎不全不正解

    慢性腎不全は障害者手帳や自立支援医療(更生医療)などの枠組みで扱われ、指定難病ではない。

  • 4

    再生不良性貧血正解

    再生不良性貧血は指定難病に含まれ、難病法に基づく医療費助成の対象である。

📚 国試でよく狙われるところ

指定難病は、要件と医療費助成のしくみが問われる。代表的な疾患名とセットで覚えよう。 難病法は2015年に施行され、対象となる指定難病は段階的に拡大されている。都道府県・指定都市には難病相談支援センターが置かれ、療養生活や就労の相談を担う。

  • 指定難病の要件=①発病の機構が明らかでない ②治療方法が確立していない ③希少な疾病(患者数が人口の約0.1%程度以下) ④長期の療養を必要とする ⑤客観的な診断基準が確立している。
  • 医療費助成の自己負担割合は2割で、所得等に応じた月額の自己負担上限額が設けられている。
  • 18歳未満は児童福祉法に基づく小児慢性特定疾病の医療費助成の対象となる。
  • 代表的な指定難病=再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、クローン病など。

参考: 難病情報センター(指定難病一覧)/難病法

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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