第105回 看護師国家試験 午前 問49 解説

一般老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

ハヴィガースト, R. J.による発達課題のうち、老年期の発達課題はどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ ハヴィガーストが老年期の課題として挙げたのは、体力と健康の衰退に適応することである。

ハヴィガーストは人生を6つの時期に分け、それぞれの時期に達成すべき発達課題があると考えた。

老年期の課題は、体力と健康の衰退への適応を中心に、退職と収入の減少への適応、配偶者の死への適応、同年代の人との親しい関係づくり、身体に合った住まいの確保が並ぶ。

他の3つはもっと早い時期の課題である。個人としての自立の達成は青年期、社会的な責任を果たすことと大人の余暇活動の充実は中年期に置かれている。

老年期の課題の多くは「失ったものへの適応」でまとめられる。健康も仕事も配偶者も、同じ形をしている。

  • 1

    健康の衰退に適応する。正解

    体力の低下や病気とつきあいながら暮らしを組み立て直すことが、老年期の中心となる課題である。

  • 2

    大人の余暇活動を充実する。不正解

    大人の余暇活動を充実させることは、ハヴィガーストが中年期に置いた課題である。

  • 3

    個人としての自立を達成する。不正解

    個人としての自立の達成は青年期の課題で、親から情緒的に離れ、自分で生活を選べるようになる時期にあたる。

  • 4

    大人の社会的な責任を果たす。不正解

    社会人としての責任を果たすことは中年期の課題で、職業生活と家庭を担う時期にあたる。

📚 混同しやすいので注意

発達段階の理論は、人名と段階の呼び方を入れ替えて問われる。誰が何を軸に分けたのかを対にして覚えよう。

  • ハヴィガースト=人生を6期に分け、各期の発達課題を挙げた。老年期は衰退への適応
  • エリクソン=人生を8期に分け、各期の心理社会的危機を挙げた。老年期は「統合 対 絶望」
  • ピアジェ=子どもの思考の発達を4段階に分けた。形式的操作期で完成する

参考: 系統看護学講座 老年看護学/系統看護学講座 基礎看護学(人間の成長と発達)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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