第104回 看護師国家試験 午後 問85 解説
📝 問題
新生児の養育に関する親への指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
3・5
💡 解説
✅ 授乳後は顔を横に向けて寝かせ、オムツは腹部を締めつけないように当てる。
新生児は胃が縦に近い形で入口の締まりも弱く、吐きやすい。 授乳のあとは、吐いたものが気管に入らないよう、あお向けで顔を横に向けて寝かせる。 オムツは、指が1〜2本入るくらいのゆとりをもたせて当てる。新生児は腹式呼吸なので、腹部を締めつけると呼吸が妨げられる。
ほかの選択肢は、目安や向きが違う。 新生児の体温は36.5〜37.5℃が正常の範囲で、37.0℃は受診の目安にならない。 沐浴は満腹のときを避け、衣類は大人と同じか1枚多いくらいを目安にする。
- 1
「体温37.0℃で受診させましょう」不正解
新生児の体温は36.5〜37.5℃が正常の範囲で、37.0℃はふつうの値である。受診の目安は38℃以上の発熱や、機嫌・哺乳力の低下になる。
- 2
「沐浴は児が満腹のときに行いましょう」不正解
満腹のときの沐浴は吐きやすい。授乳の直後と空腹のときを避け、毎日だいたい同じ時刻の機嫌のよいときに行う。
- 3
「授乳後は顔を横に向けて寝かせましょう」正解
吐いたものが気管に入るのを防ぐため、あお向けで顔だけを横に向けて寝かせる。
- 4
「衣類は大人よりも1枚少なくしましょう」不正解
逆。新生児は体温を保つ力が弱く、大人と同じか1枚多いくらいが目安になる。室温と手足の温かさをみて調節する。
- 5
「オムツはおなかを締めつけないように当てましょう」正解
新生児は腹式呼吸なので、腹部を締めつけると呼吸が妨げられる。指が1〜2本入るゆとりをもたせて当てる。
📚 ここも一緒におさえておこう
新生児の家庭での世話は、寝かせ方・体温・沐浴の3つが繰り返し問われる。「あお向け・厚着させすぎない・満腹時は避ける」と束ねて覚えよう。
- 寝かせ方=あお向けが原則。うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群の危険を高め、やわらかい寝具や枕も使わない
- 体温=新生児は環境の温度に影響されやすい。手足の冷たさや背中の汗を目安に、衣類と掛け物で調節する
- 沐浴=授乳の直後を避け、毎日決まった時間帯に手早く行い、長湯をさせない
参考: 母性看護学(新生児の看護)の教科書/乳幼児突然死症候群の予防に関する厚生労働省の啓発資料
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について