第104回 看護師国家試験 午後 問67 解説
📝 問題
プロセスレコードについて正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ プロセスレコードは、看護師が自分の関わりを振り返り、対人関係の技術を高めるために用いる。
プロセスレコードは、患者と看護師のやりとりを後から書き起こし、自分の関わり方を振り返るための記録である。 並べて書くのは、患者の言動・看護師が感じたり考えたりしたこと・看護師の言動の3つで、最後に気づいたことを書き添える。
言葉にして並べると、そのとき自分が何にとらわれていたか、相手の思いをどう受け取り損ねたかが見えてくる。 こうして対人関係の技術を高めていくのが、この記録の目的である。
残る3つは、書く相手か使いみちがずれている。
- 1
看護過程の1つの段階である。不正解
看護過程はアセスメント→看護診断→計画→実施→評価の順に進む。プロセスレコードはこの流れの一段階ではなく、自分の関わりを見直すために別に書くものである。
- 2
患者と家族間の言動を記述する。不正解
書き起こすのは患者と看護師のやりとりである。家族どうしの会話を記録するものではない。
- 3
看護師の対人関係技術の向上に活用する。正解
自分の言動と、その裏にあった感情や思い込みを見直すことで、次の関わり方を変えていける。基礎教育や新人研修で広く使われている。
- 4
患者の精神症状をアセスメントする方法である。不正解
見つめ直すのは看護師自身の関わりである。患者の症状の把握には、観察や面接、評価尺度を用いる。
📚 ここも一緒におさえておこう
プロセスレコードは、誰と誰の関係を、誰のために振り返る記録なのかが問われる。人との関わりそのものを看護と考えた理論家と、書くときの心構えをあわせておさえよう。
- ペプロウは、看護を患者と看護師の人間関係が進んでいく過程ととらえ、方向づけ・同一化・開拓利用・問題解決の段階を示した
- オーランドは、患者の言動に看護師がどう反応し、どう行動したかを見つめ直すことを重視した
- 書くときは、うまくできたかどうかを採点するのではなく、そのとき感じたことをそのまま残すことが大切である
参考: 系統看護学講座 精神看護学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について