第104回 看護師国家試験 午後 問113 解説

状況設定小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み112〜114の問いに答えよ。A君(8歳、男児)は、携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A君は宿題をしているときに、突然意識を失い、10数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後、全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが10秒程度続き、A君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが、意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。 入院後1週。A君は同じ病室に入院している他の患児と話したり、漫画を読んだりしてベッド上で過ごしている。入院後は抗てんかん薬を服用し、発作はみられていない。 このときのA君への指導内容で最も適切なのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 発作が落ち着いた今の時期は、病棟レクリエーションへの参加を勧めるのが最も適切である。

抗てんかん薬を飲み始めてから発作はみられず、A君の状態は落ち着いている。一方でベッドの上で過ごす時間が続いており、8歳の子どもに必要な体を動かす遊びと仲間との関わりが乏しくなっている。

病棟レクリエーションは、看護師の目が届く場所でほかの子どもと一緒に過ごせる場である。発作が落ち着いた時期に活動を広げる第一歩として適している。

残る3つは、この時期には勧められない。 1人での入浴は、発作が起きたときに溺れる危険があるため、付き添いのもとで行う。 病棟の外の散歩は、発作が起きてもすぐに気づいてもらえない場所へ1人で出ることになる。 携帯型電子ゲームは、画面の光の刺激や睡眠の乱れが発作の引き金になることがあり、時間を決める約束が要る。

  • 1

    1人で入浴する。不正解

    発作が起きたときに浴槽で溺れる危険がある。入浴は付き添いのもとで行い、浴室の鍵はかけず、湯は少なめにする。

  • 2

    病棟の外を散歩する。不正解

    発作が起きてもすぐに気づいてもらえない場所へ1人で出ることになる。活動を広げるなら、まず看護師の目が届く病棟の中からになる。

  • 3

    好きな携帯型電子ゲームで遊ぶ。不正解

    画面の光の刺激や、夢中になって睡眠が乱れることが発作の引き金になりうる。禁止はしないが、時間を決める約束が要る。

  • 4

    病棟レクリエーションへ参加する。正解

    看護師の目が届く場所で、ほかの子どもと一緒に体を動かして過ごせる。発作が落ち着いた時期に活動を広げる場として適している。

📚 ここも一緒におさえておこう

入院した学童では、仲間との関わりと学習をどう保つかが問われる。この時期の発達課題と結びつけて覚えよう。

  • 学童期は仲間と過ごすなかで勤勉性を育てる。入院中も同年代の子どもと関われる場をつくる
  • 学習の遅れは復学への不安につながる。院内学級や訪問教育で学習を続けられるようにする
  • プレイルームや病棟の行事は、遊びを通して緊張をやわらげ、生活のリズムを整える場になる

参考: 日本神経学会 てんかん診療ガイドライン/系統看護学講座 小児看護学

出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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