第104回 看護師国家試験 午後 問11 解説
📝 問題
体温を調節しているのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 体温を調節しているのは視床下部である。
体温の調節中枢は視床下部にある。 ここには目標とする体温(セットポイント)が決められていて、皮膚や血液から届く温度の情報と照らし合わせ、ずれを直すように体へ指令を出す。
暑いときは皮膚の血管を広げて発汗させ、熱を逃がす。 寒いときは皮膚の血管を縮め、ふるえで熱をつくる。
セットポイントとは
体が目標にしている体温のこと。視床下部がこの値を決め、実際の体温とのずれを直そうとする。
- 1
橋不正解
橋は延髄とともに呼吸のリズムを整え、大脳と小脳をつなぐ通路にもなっている。
- 2
小脳不正解
小脳は体のバランスをとり、動きをなめらかに調整する。障害されるとふらつきや動作のぎこちなさが出る。
- 3
中脳不正解
中脳は対光反射や姿勢の反射の中枢で、瞳孔の大きさや眼球運動に関わる。
- 4
視床下部正解
体温のほか、食欲・飲水・睡眠と覚醒、自律神経、下垂体を通じたホルモンの調節を担う。
📚 混同しやすいので注意
体温の異常は、発熱とうつ熱を入れ替えて問われる。セットポイントが動いたかどうかで見分けよう。
- 発熱=感染などでセットポイントそのものが高く設定し直された状態。上がりきるまでは寒気とふるえが出る
- うつ熱=セットポイントは動かず、高温多湿や運動で熱を逃がしきれずに体温が上がった状態。熱中症がこれにあたる
- 解熱期=セットポイントが下がり、発汗と皮膚血管の拡張で熱を逃がす時期
参考: 系統看護学講座 解剖生理学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について