第104回 看護師国家試験 午前 問33 解説
📝 問題
環境要因と健康への影響の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 光化学オキシダントは、目やのどの粘膜を刺激する症状を起こす。
光化学オキシダントは、工場や自動車から出る窒素酸化物と炭化水素が強い日ざしを浴びて化学反応してできる、酸化力の強い物質である。主成分はオゾン。 日ざしが強く風の弱い夏の日中に濃度が上がり、目がチカチカする、のどが痛むといった粘膜の刺激症状を起こす。
他の3つは原因と健康影響の組合せが入れ替わっている。 高温で起こるのは熱中症で、難聴を起こすのは騒音である。 イタイイタイ病の原因はカドミウムである。 オゾン層が壊れて地上に増えるのは紫外線である。
- 1
高温 ── 難聴不正解
高温にさらされて起こるのは熱中症。難聴を起こす環境要因は騒音である。
- 2
ヒ素 ── イタイイタイ病不正解
イタイイタイ病の原因はカドミウム。ヒ素の慢性中毒では皮膚の色素沈着や角化、末梢神経障害がみられる。
- 3
オゾンホール ── 赤外線障害不正解
オゾン層が壊れると地上に届く紫外線が増える。皮膚癌や白内障が増えることが心配されている。
- 4
光化学オキシダント ── 粘膜刺激正解
日ざしを受けてできるオゾンなどが目やのどの粘膜を刺激し、目の痛み・涙・のどの痛みを起こす。
📚 ここも一緒におさえておこう
公害病は、原因物質と発生した地域を入れ替えて問われる。物質と地名を対にして覚えよう。
| 公害病 | 原因物質 | 主な発生地 |
|---|---|---|
| 水俣病 | メチル水銀 | 熊本県・水俣湾周辺 |
| 新潟水俣病 | メチル水銀 | 新潟県・阿賀野川流域 |
| イタイイタイ病 | カドミウム | 富山県・神通川流域 |
| 四日市ぜんそく | 硫黄酸化物 | 三重県・四日市市 |
参考: 環境省「大気汚染に係る環境基準」/環境省「公害の状況に関する年次報告」
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について