第104回 看護師国家試験 午前 問108 解説

状況設定母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aさん(48歳、専業主婦)は、夫と2人で暮らしている。月経周期が35〜60日と不規則となり、外来を受診した。診察時、Aさんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。Aさんは「私はこれからどうしたらよいでしょうか。日常生活の過ごし方を教えてください」と看護師に尋ねた。 看護師の対応で最も適切なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 身近な支えである夫と会話をする機会を増やすよう勧めるのが適切である。

更年期の症状の強さは、ホルモンの変化だけでなく、家族関係や役割の変化といった心理社会的な要因にも左右される。 娘は遠方に嫁いで相談できず、夫は仕事で忙しい。Aさんは家に一人でいる時間が長く、つらさを話せる相手がいない。

いちばん近くにいて、毎日のなかで支えになれるのは夫である。 夫と話す時間をつくることは、Aさんが今日から取り組めて、孤立をやわらげる現実的な方法になる。

他の3つは、Aさんの負担を増やすか、Aさんの力では実現できない。 外出や家事は、体調に合わせて量を加減してよいと伝える。

  • 1

    「外出は控えてください」不正解

    逆。外出や人との交わりは気分転換になり、症状をやわらげる。家に閉じこもると症状は強まりやすい。

  • 2

    「家事は今までどおり頑張りましょう」不正解

    体調が優れない時期に今までどおりを求めると、無理が重なって症状が強まる。家事は減らしてよいと伝える。

  • 3

    「夫と会話をする機会を増やしましょう」正解

    毎日そばにいる夫との会話が増えることで、Aさんが一人で抱えている状態がやわらぐ。

  • 4

    「娘さんに週に1回遊びに来てもらいましょう」不正解

    娘は遠方で自分の家庭をもち、Aさん自身が体調のことを話しにくいと感じている相手である。週に1回の訪問は現実的ではない。

📚 国試でよく狙われるところ

更年期の看護は、薬よりも先に生活と人の支えを整える順で問われる。まず生活、次に周りの理解、それでもつらければ治療、と順番で覚えよう。

  • 生活を整える=睡眠、適度な運動、バランスのとれた食事
  • 家族の理解を得る=症状は気持ちの問題ではないと伝え、一人で抱えこまないようにする
  • つらさが強いとき=婦人科でホルモン補充療法や漢方療法を相談できる

参考: 更年期女性への生活支援と心理社会的背景(母性看護学)

出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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