第103回 看護師国家試験 午前 問32 解説
📝 問題
間欠性跛行が出現するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症で出現する。
閉塞性動脈硬化症は、下肢の動脈が動脈硬化で細くなり、血流が足りなくなる病気である。 安静にしているあいだは足りていても、歩くと筋肉がより多くの酸素を必要とするため不足し、ふくらはぎなどが痛くなって歩けなくなる。少し休むと血流が追いつき、また歩ける。 この歩く→痛む→休むと治まるのくり返しが間欠性跛行である。
他の3つは症状の出方が違う。 動脈塞栓症は動脈が突然詰まるもので、激しい痛み・蒼白・脈が触れないといった症状が一気に現れる。 血栓性静脈炎と深部静脈血栓症は静脈が詰まる病気で、腫れ・痛み・熱感が歩行と関係なく続く。
- 1
動脈塞栓症不正解
心臓などでできた血栓が流れてきて下肢の動脈を突然ふさぐ状態で、症状は歩行と関係なく急に現れる。
- 2
血栓性静脈炎不正解
皮膚に近い静脈に血栓ができて炎症を起こしたもので、静脈に沿った発赤・熱感・ひも状の硬いしこりがみられる。
- 3
深部静脈血栓症不正解
下肢の深いところにある静脈に血栓ができるもので、片側の腫れとむくみが出る。血栓が肺へ飛ぶと肺血栓塞栓症になる。
- 4
閉塞性動脈硬化症正解
下肢の動脈が細くなり、運動したときだけ血流が不足する。一定の距離を歩くと痛み、休むと治まる。
📚 混同しやすいので注意
間欠性跛行は、血管が原因のものと神経が原因のものを入れ替えて問われる。休み方の違いで見分けよう。
- 閉塞性動脈硬化症では、立ち止まるだけで痛みが治まる。足背動脈が触れにくく、足が冷たい
- 腰部脊柱管狭窄症では、前かがみになると楽になり、しびれを伴う。自転車なら長く乗れる
- 重症度はFontaine(フォンテイン)分類で表し、Ⅱ度が間欠性跛行、Ⅲ度が安静時の痛み、Ⅳ度が潰瘍・壊死にあたる
参考: 系統看護学講座 成人看護学 循環器/厚生労働省 e-ヘルスネット
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について