第103回 看護師国家試験 午前 問31 解説
📝 問題
味覚障害の原因となるのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 亜鉛が不足すると味覚障害が起こる。
味を感じ取るのは舌の表面にある味蕾という小さな器官で、その細胞は短い周期で新しく作り替えられている。 この作り替えに欠かせない材料が亜鉛である。
亜鉛が足りないと細胞の入れ替わりが追いつかず、味が薄く感じられたり、何を食べても同じ味に感じられたりする。 血液中の亜鉛の値を測って診断し、亜鉛を補うと数か月かけて改善することが多い。
- 1
亜鉛欠乏正解
味蕾の細胞は入れ替わりが速く、その材料になるのが亜鉛である。不足すると味を感じ取れなくなる。
- 2
リン欠乏不正解
リンは骨の成分であり、細胞がエネルギーをやりとりするときにも使われる。不足すると骨がもろくなり、筋力も落ちる。
- 3
カリウム欠乏不正解
カリウムは神経と筋の働きを保つミネラルで、不足すると脱力や不整脈が起こる。
- 4
マグネシウム欠乏不正解
マグネシウムは多くの酵素の働きを助けるミネラルで、不足するとけいれんや不整脈が起こる。
📚 国試でよく狙われるところ
味覚障害は原因を入れ替えて問われる。亜鉛の不足と薬の副作用の2つを軸に覚えよう。
- 原因として最も多いのは薬の副作用で、降圧薬・抗菌薬・抗がん薬など幅広い薬で起こる
- 亜鉛は牡蠣・赤身の肉・レバーに多く、偏食や長期の点滴だけの栄養管理では不足しやすい
- 高齢者では、義歯の不具合や口腔の乾燥、嗅覚の低下も味の感じ方を鈍らせる
参考: 厚生労働省 e-ヘルスネット/系統看護学講座 人体の構造と機能
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について