第115回 看護師国家試験 午後 問17 解説
📝 問題
痛風の診断に用いる血液検査データはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 痛風の診断には血清尿酸値を用いる。
痛風は、血液中に増えた尿酸が尿酸ナトリウム結晶として関節に沈着し、急性の関節炎を起こす疾患である。 血清尿酸値が7.0 mg/dLを超える状態を高尿酸血症という。 尿酸はプリン体の最終代謝産物である。
症状は第1中足趾節関節(足の親指のつけ根)に突然起こる激痛・発赤・腫脹で、足関節や膝にも生じる。 経過が長くなると痛風結節や尿酸結石、腎障害(痛風腎)を合併する。
- 1
尿酸正解
正しい。7.0 mg/dLを超えると高尿酸血症で、痛風の診断と治療評価の基本となる。
- 2
尿素窒素不正解
蛋白質の代謝産物で、腎機能・脱水・消化管出血の指標。
- 3
血清ビリルビン不正解
ヘモグロビン由来の色素で、黄疸や肝・胆道疾患、溶血の評価に用いる。
- 4
グリコヘモグロビン不正解
HbA1cのこと。過去1〜2か月の平均血糖を反映し、糖尿病の診断・管理に用いる(6.5%以上が糖尿病型)。
📚 ここも一緒におさえておこう
痛風は、診断に使う検査値だけでなく生活の指導内容もあわせて問われる。 食事・飲水・合併症の3つをひとまとまりで覚えよう。
- プリン体の多い食品=レバー・白子・干物・魚卵。アルコールは種類を問わず尿酸値を上げる(ビールは特にプリン体も多い)
- 尿量1日2,000 mL以上を目標に飲水し、尿酸結石を予防する
- 高尿酸血症はメタボリックシンドロームや高血圧、慢性腎臓病(CKD)と合併しやすい
参考: 日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について