第115回 看護師国家試験 午後 問11 解説

⭐ 必修人体の構造と機能✔ 監修済み

📝 問題

摂食中枢が存在する部位はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 摂食中枢は視床下部(外側野)にある。

視床下部は間脳にあり、自律神経系と内分泌系を統合する調節中枢である。 摂食に関しては、血糖値や消化管ホルモン、脂肪組織から分泌されるレプチンなどの情報を受けて食欲を調節している。 視床下部にはこのほか体温調節中枢、飲水(口渇)中枢、性行動の中枢、概日リズムの中枢(視交叉上核)があり、下垂体を介してホルモン分泌も制御する。

延髄・小脳・下垂体にもそれぞれ重要な働きがあるが、摂食中枢はいずれにも存在しない。

  • 1

    延髄不正解

    呼吸中枢・血管運動(循環)中枢・嚥下中枢・嘔吐中枢・咳嗽中枢がある。

  • 2

    小脳不正解

    運動の協調・筋緊張の調節・平衡の維持を担う。障害では失調性歩行や企図振戦が出る。

  • 3

    下垂体不正解

    視床下部の支配を受けて成長ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンなどを分泌する内分泌腺

  • 4

    視床下部正解

    正しい。外側野が摂食中枢、腹内側核が満腹中枢として食欲を調節する。

📚 一緒に確認しよう

食欲は視床下部が、体から届くホルモンの信号を受けて調節している。

  • 脂肪細胞から分泌されるレプチンは摂食を抑制し、胃から分泌されるグレリンは摂食を促進する
  • 視床下部の障害では過食・肥満・体温調節障害・尿崩症などが起こりうる
中枢神経の主な部位と機能
部位主な機能
視床下部自律神経の最高中枢、体温調節、摂食・飲水、下垂体の調節、概日リズム
視床嗅覚を除くすべての感覚の中継
中脳対光反射・姿勢反射、動眼神経核
橋呼吸の調節、顔面神経核・三叉神経核
延髄呼吸・循環・嚥下・嘔吐・咳嗽の中枢
小脳運動の協調・平衡・筋緊張の調節

参考: 系統看護学講座 人体の構造と機能

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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