第115回 看護師国家試験 午前 問53 解説

📝 問題

電解質異常と症候の組合せで正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 高カリウム血症は心室細動・心停止を招く。

高カリウム血症では、細胞外のカリウムが増えることで心筋の静止膜電位が浅くなり、興奮性と伝導が障害される。

心電図はこの順に変化していく。 ・テント状T波(先の尖った高いT波) ・P波の平低化 ・QRS幅の延長 ・心室細動・心停止

電解質異常のなかでもとくに緊急性が高い。

  • 1

    高カリウム血症 ―――― 心室細動正解

    正しい。テント状T波からQRS幅の延長を経て、心室細動・心停止に至る。

  • 2

    低カリウム血症 ―――― QT時間の短縮不正解

    低カリウム血症の心電図所見はU波の出現・ST低下・T波の平低化とQT(QU)延長。QT短縮は高カルシウム血症でみられる。

  • 3

    高ナトリウム血症 ―――― 水中毒不正解

    水中毒は水の過剰摂取による低ナトリウム血症の状態を指す。高ナトリウム血症は体液が濃縮した状態で、逆である。

  • 4

    低ナトリウム血症 ―――― 口渇不正解

    口渇は高ナトリウム血症や脱水でみられる。低ナトリウム血症では頭痛・悪心・嘔吐・けいれん・意識障害が主な症候になる。

📚 混同しやすいので注意

高値と低値で症状が正反対になるものと、似た症状になるものがある。対にして覚える。

  • 心電図のQTは、短くなるのが高カルシウム血症、長くなるのが低カルシウム血症と低カリウム血症。カリウムとカルシウムで向きを取り違えやすい。
主な電解質の基準値と症候
電解質基準値高値の主な症候低値の主な症候
ナトリウム135〜145 mEq/L口渇、皮膚粘膜の乾燥、発熱、意識障害頭痛、悪心・嘔吐、けいれん、意識障害
カリウム3.5〜5.0 mEq/Lテント状T波、徐脈、心室細動、四肢のしびれ・脱力U波、QT(QU)延長、脱力、麻痺性イレウス
カルシウム8.5〜10.2 mg/dL多尿、口渇、便秘、意識障害、QT短縮テタニー、Chvostek徴候、Trousseau徴候、QT延長

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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