第114回 看護師国家試験 午後 問61 解説
📝 問題
乳児の心拍測定で正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 乳児の心拍数の正常範囲はおよそ110〜160/分で、110/分は正常である。
乳児は1回に送り出す血液量が少ないぶん、回数を増やして心拍出量を保っている。だから脈は成人より速く、正常範囲はおおむね110〜160/分(目安は120〜140/分)である。110/分は正常にあたる。
乳児は手首の脈が触れにくいので、聴診器を心尖部(左の第4肋間あたり)に当てて1分間数える。泣くと値が変わるため、眠っているときや抱っこされて落ち着いているときに測る。
- 1
心拍数110/分は正常である。正解
乳児の心拍数はおおむね110〜160/分が正常で、110/分は範囲内である。泣く・飲む・熱が出るだけで簡単に上がるので、そのときの様子と合わせて評価する。
- 2
聴診ではⅠ音とⅡ音で2心拍である。不正解
Ⅰ音とⅡ音は「トックン」と対になって1心拍を作る。これを2心拍と数えると、心拍数が実際の2倍になってしまう。
- 3
バスタオルで体幹および四肢を固定して測定する。不正解
心拍測定は痛みを伴わないので、体を押さえる必要はない。バスタオルで固定すると嫌がって泣き、かえって心拍数が上がって正しく測れない。
- 4
呼吸周期に関連した心拍リズムの不整は異常である。不正解
息を吸うと速く、吐くと遅くなる呼吸性洞性不整脈は、小児では生理的にみられる正常な現象である。成長とともに目立たなくなる。
📚 国試でよく狙われるところ
小児のバイタルサインは年齢で基準値が大きく変わる。泣くと値がぶれるので、嫌がらない順(呼吸→心拍→体温→血圧)で測るのが原則である。
| 年齢 | 心拍数(/分) | 呼吸数(/分) | 収縮期血圧(mmHg) |
|---|---|---|---|
| 新生児 | 120〜140 | 40〜50 | 60〜80 |
| 乳児 | 120〜140 | 30〜40 | 80〜90 |
| 幼児 | 100〜120 | 20〜30 | 90〜100 |
| 学童 | 80〜100 | 18〜20 | 100〜110 |
| 成人 | 60〜80 | 12〜18 | 110〜130 |
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について