第114回 看護師国家試験 午後 問103 解説

状況設定小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み103〜105の問いに答えよ。 A君(12歳、男児)は、肥満を心配した保護者に連れられて来院した。A君と保護者は、医師から「1日の食事内容を毎日記録し、1週後に再診してください」と説明された。既往歴と家族歴:特記すべきことはない。生活歴:スナック菓子などの間食を好む。時間があればポータブル型のゲーム機でサッカーゲームばかりして、就寝時刻は毎晩午前0時を過ぎる。A君は、学校生活は楽しく思っているが朝起きられず遅刻して登校することが多い。また、運動することが嫌いなため運動の習慣はない。身体所見:身長153.0cm(標準152.4cm)、体重61.7kg(標準44.1kg)。血圧100/60mmHg。心音と呼吸音に異常はない。腹部は平坦、軟で、肝臓と脾臓を触知しない。 A君の肥満度(%)に最も近いのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 肥満度は約40%で、中等度肥満にあたる。

肥満度は、標準体重より何%多いかを表す。

肥満度(%)=(実測体重 − 標準体重)÷ 標準体重 × 100

A君に当てはめると、(61.7 − 44.1)÷ 44.1 × 100 ≒ 39.9%。選択肢の中では40が最も近い。

割る数は標準体重であって実測体重ではない。ここを取り違えると約28.5%になってしまう。学童では肥満度30%以上50%未満が中等度肥満で、A君はこれにあたる。

  • 1

    25不正解

    肥満度25%なら体重は44.1×1.25≒55.1kg。実測61.7kgとは6kg以上離れている。

  • 2

    30不正解

    30%なら約57.3kg。超過分17.6kgを実測体重61.7kgで割ると約28.5%となり、分母を取り違えたときに選びやすい。

  • 3

    35不正解

    35%なら約59.5kgで、実測61.7kgより2kg以上少ない。

  • 4

    40正解

    (61.7−44.1)÷44.1×100≒39.9%。40が最も近く、学童では中等度肥満と判定される。

  • 5

    45不正解

    45%なら約63.9kgで、実測61.7kgを2kg以上上回る。

📚 一緒に確認しよう

肥満度の判定基準は学童(6歳以上)と幼児で違うので、対象の年齢を必ず確認する。

  • 小児は成長の途中なので、体重を減らすことより身長の伸びに対して体重増加を抑えることを目標にする
  • 小児の肥満は成人の肥満や2型糖尿病、脂質異常症につながりやすく、学童期からの働きかけに意味がある
  • 小児の肥満度は-19.9%から+19.9%を普通(正常)とする
  • 成人の肥満は体格指数(BMI=体重kg÷身長m²)で判定し、25以上を肥満とする
肥満度による判定
肥満度学童(6歳以上)幼児(就学前)
+50%以上高度肥満ふとりすぎ(+30%以上)
+30%以上50%未満中等度肥満ふとりすぎ
+20%以上30%未満軽度肥満ややふとりすぎ(+20%以上)
+15%以上20%未満-ふとりぎみ
−20%以下やせやせ(−15%以下)

参考: 児童生徒等の健康診断マニュアル(日本学校保健会)/小児肥満症診療ガイドライン(日本肥満学会)

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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