第114回 看護師国家試験 午前 問76 解説
📝 問題
ワーク・ライフ・バランスの取り組みで正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ ワーク・ライフ・バランスでいう「生活」には、自己啓発や社会活動も含まれる。
ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)は、平成19(2007)年の仕事と生活の調和憲章で示された考え方。一人ひとりがやりがいをもって働きながら、家庭や地域の生活でも、人生の段階に応じて多様な生き方を選べる社会を目指す。
ここでいう「生活」は育児や介護に限らない。学習や資格取得などの自己啓発、地域活動やボランティアといった社会活動も含まれる。
憲章が掲げる社会の姿は3つ。 ・働いて経済的に自立できる社会 ・健康で豊かな生活のための時間がとれる社会 ・多様な働き方・生き方を選べる社会
- 1
働き方の標準化を図る取り組みである。不正解
目指すのは働き方の「標準化」ではなく多様化。短時間勤務、フレックスタイム、日勤常勤や夜勤専従など、事情に応じて選べるようにする。
- 2
女性のライフサイクルに特化した取り組みである。不正解
対象は女性に限らない。男性の育児休業、介護を担う職員、治療と仕事を両立する職員など、すべての労働者が対象。
- 3
自己啓発や社会活動にも適応される取り組みである。正解
正しい。仕事以外の時間をどう充実させるかを、家庭生活に限らず幅広くとらえる。
- 4
キャリアを主体的に設計し実現していく取り組みである。不正解
キャリアを自分で設計し実現していくのはキャリア開発の説明。関連はあるが同じではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
日本看護協会は看護職の働き方改革として、夜勤・交代制勤務の負担軽減や時間外労働の削減を進めている。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 育児休業 | 原則子が1歳まで(保育所に入れないときなどは最長2歳まで)。父母がともに取得すると1歳2か月まで |
| 産後パパ育休 | 子の出生後8週間以内に4週間まで。2回に分けて取得できる |
| 短時間勤務制度 | 3歳未満の子を育てる労働者は、原則1日6時間の短時間勤務を選べる |
| 子の看護等休暇 | 小学校3年生修了までの子1人につき年5日(2人以上は年10日) |
| 介護休業 | 対象家族1人につき通算93日まで。3回まで分けて取得できる |
| 勤務間インターバル | 日本看護協会は11時間以上あけることを推奨 |
参考: 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章(内閣府)/日本看護協会 看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について