第114回 看護師国家試験 午前 問46 解説
📝 問題
介護保険制度のケアマネジメントで適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ ケアマネジメントの過程には、計画どおりに進んでいるかを確かめる対象者のモニタリングが含まれる。
介護保険のケアマネジメントは、介護支援専門員(ケアマネジャー)が利用者一人ひとりについて行う一連の流れで、次のように循環する。
受付 → アセスメント → ケアプランの作成 → サービス担当者会議 → サービスの実施 → モニタリング → 再アセスメント
モニタリングは、プランどおりにサービスが提供され目標に近づいているかを確かめる段階。居宅介護支援では原則月1回以上、利用者の居宅を訪問して面接し、記録することが義務づけられている。
- 1
地域の課題を抽出する。不正解
地域の課題を拾い上げるのは、地域包括支援センターや市町村の役割。利用者一人へのケアマネジメントの過程ではない。
- 2
地域ケア会議を開催する。不正解
地域ケア会議を開くのは市町村または地域包括支援センター。介護支援専門員は事例を出す側・参加する側で、開く主体ではない。
- 3
要介護状態区分を判定する。不正解
要介護状態区分を決めるのは市町村の介護認定審査会。介護支援専門員は認定調査を受けることはあっても、判定はしない。
- 4
対象者のモニタリングを行う。正解
正しい。ここで得た情報をもとに、必要ならケアプランを見直す。
📚 混同しやすいので注意
ケアマネジメントの問題は「誰がやることか」で正誤が決まる。担い手ごとに整理しておく。
- 要支援1・2の介護予防ケアマネジメントは地域包括支援センターが担当する(居宅介護支援事業所への委託もできる)。
| 過程・業務 | 内容 | 担い手 |
|---|---|---|
| アセスメント | 心身の状況・環境・意向の課題分析 | 介護支援専門員 |
| ケアプランの作成 | 居宅サービス計画の原案作成 | 介護支援専門員 |
| サービス担当者会議 | 多職種で検討し、利用者・家族の同意を得る | 介護支援専門員が招集 |
| モニタリング | 原則月1回以上の利用者宅訪問と記録 | 介護支援専門員 |
| 要介護状態区分の判定 | 一次判定・二次判定 | 市町村の介護認定審査会 |
| 地域ケア会議・地域課題の抽出 | 個別の事例の検討を地域づくりにつなげる | 市町村・地域包括支援センター |
参考: 介護保険法/指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(厚生労働省令)
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について