第113回 看護師国家試験 午後 問19 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

男性の導尿でカテーテルを挿入するとき、体幹に対する頭部側からの挿入角度はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 男性の導尿では、陰茎を体幹に対して80〜90度に保ってカテーテルを挿入する。

男性の尿道は約16〜20cmと長く、恥骨下で前方に湾曲している。導尿時は陰茎を体幹に対して約80〜90度(頭側にほぼ垂直に立てるように)持ち上げて牽引し、尿道の湾曲を伸ばしてカテーテルをスムーズに挿入する。

カテーテルが恥骨下の湾曲部(球部尿道付近)を通過したら、陰茎の角度を下げて残りを進めると挿入しやすい。角度が浅い(0〜10度)と尿道が屈曲したままで挿入しにくく、抵抗や損傷の原因になる。女性より尿道が長く湾曲がある男性特有の手技として、角度の意味を理解しておきたい。

  • 1

    0〜10度不正解

    0〜10度では尿道の湾曲が伸びず、挿入困難や損傷を招きやすい。

  • 2

    40〜50度不正解

    40〜50度では湾曲を十分に伸ばせず適切でない。

  • 3

    80〜90度正解

    陰茎を体幹に対し80〜90度に立てて牽引し、尿道の湾曲を伸ばして挿入する。

  • 4

    120〜130度不正解

    120〜130度は体幹に対して過度に傾け、解剖学的に不適切である。

📚 ここも一緒におさえておこう

男女の尿道の違いと、安全な導尿・留置中の管理を確認する。

  • カテーテルが球部尿道を通過したら陰茎の角度を下げ、ゆっくり進める
  • 留置カテーテルのバルーンには滅菌蒸留水を用いる(生理食塩水は結晶化するため不可)
  • 尿路感染を防ぐため、蓄尿バッグは膀胱より低い位置に保ち、床につけない
導尿の要点(男女差)
項目男性女性
尿道の長さ約16〜20cm約3〜4cm
挿入時の角度陰茎を体幹に対し80〜90度に挙上して牽引仰臥位で膝を立て開脚し、尿道口を確認して挿入
挿入する長さの目安18〜20cm4〜6cm

参考: 標準的な基礎看護技術(男性導尿の手技)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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