第113回 看護師国家試験 午前 問43 解説
一般成人看護学
📝 問題
減感作療法を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 減感作療法では、投与後30分はアナフィラキシー症状を観察する。
減感作療法(アレルゲン免疫療法)は、原因となるアレルゲンをごく少量から繰り返し体に入れ、少しずつ量を増やして過敏な反応を弱めていく治療である。
アレルゲンをあえて体に入れる治療なので、投与した直後は逆に強い反応が出ることがある。アナフィラキシーは投与後30分程度までに起こりやすく、この間は院内にとどまってもらい、皮膚のかゆみ・じんま疹、咳や息苦しさ、血圧低下がないかを観察する。
初回や量を増やした日はとくに注意し、急変にすぐ対応できる準備をしておく。
- 1
「治療期間は1か月です」不正解
減感作療法は1か月ではなく、通常数年に及ぶ長期治療である。
- 2
「静脈内注射でアレルゲンを投与します」不正解
投与経路は皮下注射や舌下投与が中心で、静脈内注射は行わない。
- 3
「治療後はアレルゲンを気にせず生活できます」不正解
過敏性が軽減しても、アレルゲンの回避を完全にやめられるわけではない。
- 4
「投与後30分はアナフィラキシー症状を観察します」正解
投与後はアナフィラキシーなどの全身反応に備え、30分程度は症状を観察する。
📚 一緒に確認しよう
アレルゲン免疫療法は、アレルギー疾患に対して原因そのものへ働きかける唯一の治療とされる。効果判定には年単位の継続が必要。
- 国内で保険適用のある舌下免疫療法はスギ花粉症とダニによる通年性アレルギー性鼻炎。初回は医療機関で服用し、その後は自宅で毎日継続する。
- ハチ毒アレルギーには皮下免疫療法が行われる。
- アナフィラキシー時の第一選択はアドレナリンの筋肉内注射(大腿の前外側)。
- エピペンを処方されている患者には、携帯・保管方法と使用のタイミング(症状が出そろうのを待たない)を指導する。
- 投与当日は激しい運動・入浴・飲酒を避けるよう説明する。
参考: アレルゲン免疫療法(減感作療法)の実際
ClaudeによるAI生成を活用した解説です
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について