第113回 看護師国家試験 午前 問40 解説
一般成人看護学
📝 問題
鼻中隔前方からの出血への対応で正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 鼻中隔前方からの出血では、Kiesselbach(キーゼルバッハ)部位を圧迫する。
鼻出血の多くは鼻中隔前方のKiesselbach(キーゼルバッハ)部位から生じる。左右の鼻の穴を分ける壁の、入口に近い側にある。
応急処置は座位で前傾姿勢をとり、小鼻(鼻翼)をつまんでKiesselbach部位を圧迫することである。出血点が鼻の入口のすぐ奥にあるため、外から鼻翼を押さえるだけで直接おさえられる。
前傾姿勢をとるのは、血液が咽頭へ流れ込んで誤嚥や嘔気を起こすのを防ぐため。上を向かせないことが要点になる。
- 1
仰臥位にする。不正解
仰臥位は血液が咽頭に流れ込み誤嚥を招く。座位で前傾姿勢をとる。
- 2
Bellocq〈ベロック〉タンポンを挿入する。不正解
Bellocqタンポンは後方出血に用いる処置で、前方出血の第一選択ではない。
- 3
Kiesselbach〈キーゼルバッハ〉部位を圧迫する。正解
鼻翼をつまみKiesselbach部位を圧迫することが前方鼻出血の基本的止血法である。
- 4
咽頭に流れてきた血液は飲み込むよう説明する。不正解
咽頭に流れた血液は飲み込まず、口から吐き出させる。
📚 国試でよく狙われるところ
鼻出血の大部分(約9割)が鼻中隔前下部のKiesselbach部位から起こる。複数の動脈が吻合し粘膜が薄いため、外傷や乾燥、鼻いじりで容易に出血する。
- 応急処置=座位で前傾、鼻翼を10〜15分間つまむ、鼻根部を冷却、口に流れた血液は吐き出させる。
- 前方からの圧迫で止血しない場合や後方出血では、Bellocqタンポンやバルーン、電気凝固、血管塞栓術が行われる。
- 背景に高血圧・動脈硬化・抗凝固薬や抗血小板薬の内服・肝硬変・白血病などがないか確認する。
- 頭部外傷後の鼻出血では髄液鼻漏の可能性があり、強く鼻をかませない。
参考: 鼻出血の応急処置(耳鼻咽喉科看護)
ClaudeによるAI生成を活用した解説です
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について