第112回 看護師国家試験 午前 問46 解説

一般成人看護学✔ 監修済み

📝 問題

放射線治療で人体の吸収線量を表す単位はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 人体の吸収線量を表す単位はGy(グレイ)である。

放射線に関する単位のうち、物質(人体)が単位質量あたりに吸収したエネルギー量を表す吸収線量の単位がGy(グレイ)である。放射線治療では標的組織に与える線量をGyで表す。

他の選択肢は別の量の単位である。Bq(ベクレル)は放射性物質が単位時間に崩壊する数、すなわち放射能の強さを表す単位である。eV(電子ボルト)は放射線などのエネルギーそのものを表す単位である。Sv(シーベルト)は吸収線量に放射線の種類・組織による影響度を加味した、人体への生物学的影響を表す等価線量・実効線量の単位で、放射線防護で用いられる。 「Bq=放射能」「Gy=吸収線量(治療)」「Sv=人体への影響(防護)」と対応づけて覚える。

  • 1

    Bq不正解

    Bq(ベクレル)は放射性物質の崩壊数、すなわち放射能の強さを表す単位である。

  • 2

    eV不正解

    eV(電子ボルト)は放射線などのエネルギーそのものを表す単位である。

  • 3

    Gy正解

    Gy(グレイ)は単位質量あたりの吸収エネルギーを表す吸収線量の単位で、放射線治療で用いる。

  • 4

    Sv不正解

    Sv(シーベルト)は人体への生物学的影響を表す等価線量・実効線量の単位で、防護で用いる。

📚 ここも一緒におさえておこう

放射線は、線量限度・防護の方法・人体への影響もあわせて問われる。

  • 放射線業務従事者の実効線量限度は5年間で100mSv、かつ1年間で50mSv
  • 妊娠可能な女性は3か月で5mSv、妊娠中は腹部表面2mSv(内部被曝1mSv)が限度
  • 一般公衆の線量限度は年間1mSv
  • 外部被曝防護の3原則は距離・時間・遮蔽(線量は距離の2乗に反比例して減る)
  • 確定的影響(脱毛・白内障・不妊・皮膚障害)には、これを超えると影響が出はじめる量(しきい値)があり、確率的影響(発がん・遺伝的影響)にはしきい値がない
  • 放射線を出す小さな線源を体内や患部に入れる密封小線源治療では、治療中は患者自身が線源となるため、接触時間の短縮と距離の確保が必要

参考: 放射線治療・放射線防護に関する標準的看護学教科書

出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

この問題をアプリで演習しませんか?

この1問を演習する(無料)第112回の問題一覧を見る