第111回 看護師国家試験 午後 問45 解説

📝 問題

高尿酸血症で正しいのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 痛風発作は飲酒で誘発される。

高尿酸血症は血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態で、尿酸の結晶が関節にたまると痛風発作(急性関節炎)を起こす。 アルコールは尿酸を作る量を増やし、尿からの排泄も減らすため、飲酒は痛風発作の代表的な引き金である。ビールのようにプリン体を含む酒はとくに起こしやすい。

他の選択肢は、痛みの有無・薬を始める時期・目標値が誤っている。痛風結節は尿酸塩が皮下などにたまってできたしこりで、ふつう痛みを伴わない。 発作の最中に尿酸降下薬を始めたり量を変えたりすると尿酸値が動いて発作が長引くため、急性期は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs〈エヌセイズ〉)やコルヒチンで痛みを抑え、落ち着いてから尿酸降下薬を始める。 コントロールの目標は6.0mg/dL以下で、9.0mg/dL以下では目標として高すぎる。

  • 1

    痛風結節は疼痛を伴う。不正解

    痛風結節は尿酸塩の沈着による無痛性のしこりで、通常は疼痛を伴わない。

  • 2

    痛風発作は飲酒で誘発される。正解

    アルコールは尿酸産生増加・排泄低下を招き、飲酒は痛風発作の代表的誘因である。

  • 3

    痛風による関節炎の急性期に尿酸降下薬を投与する。不正解

    急性期に尿酸降下薬を開始すると発作を悪化させる。急性期はNSAIDs等で対応する。

  • 4

    血清尿酸値9.0mg/dL以下を目標にコントロールする。不正解

    コントロール目標は6.0mg/dL以下。9.0mg/dL以下では目標として高すぎる。

📚 丸暗記より仕組みで覚えよう

高尿酸血症の定義は血清尿酸値7.0mg/dLを超えること(性別・年齢を問わない)、治療目標は6.0mg/dL以下。 7で高尿酸血症、6を切って管理と数字で覚える。

  • 痛風発作の好発部位は第1中足趾節関節(母趾のつけ根)で、発赤・腫脹・熱感・激痛を伴う。
  • 急性期はコルヒチン・NSAIDs・副腎皮質ステロイドで痛みと炎症を抑え、尿酸降下薬は発作が治まってから少量で開始する。
  • 生活指導=プリン体の多い食品(レバー・白子・干物)とアルコール(特にビール)を控える、尿量が1日2,000mL以上になるよう水分をとる、肥満を是正する、激しい運動は発作を誘発するため軽い有酸素運動にとどめる。

参考: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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