第111回 看護師国家試験 午後 問14 解説

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📝 問題

細菌感染で起こるショックはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 細菌感染で起こるショックは敗血症性ショックである。

細菌などの病原体が血流に入り込み、全身性の炎症反応を引き起こした結果生じるのが敗血症性ショックである。 血管拡張と血管透過性亢進により相対的な循環血液量減少と組織灌流障害を起こす、血液分布異常性ショックの代表である。

ショックは原因によって4つに分けられる。心原性ショック(心筋梗塞など心ポンプ機能の低下)、循環血液量減少性ショック(出血・脱水)、血液分布異常性ショック(敗血症性・アナフィラキシー・神経原性)、心外閉塞・拘束性ショック(肺塞栓・心タンポナーデ)の4分類である。 細菌感染が原因=敗血症性、と直結させる。 国試ではショックの原因と分類の対応が頻出である。

アナフィラキシーショックはアレルゲンに対するⅠ型アレルギー反応が原因であり、感染ではない点で敗血症性ショックと区別する。

血液分布異常性ショックとは

血管が広がって血液が全身に散らばり、心臓に戻る血液が減って起こるショック。敗血症性・アナフィラキシー・神経原性がこれにあたる。

Ⅰ型アレルギー反応とは

原因物質に触れて数分から30分以内に起こる即時型のアレルギー。アナフィラキシーがその代表である。

  • 1

    心原性ショック不正解

    心原性ショックは心筋梗塞など心ポンプ機能低下が原因で、感染ではない。

  • 2

    敗血症性ショック正解

    細菌感染に伴う全身炎症反応で起こるショックである。

  • 3

    アナフィラキシーショック不正解

    アナフィラキシーショックはⅠ型アレルギー反応が原因。

  • 4

    循環血液量減少性ショック不正解

    循環血液量減少性ショックは出血・脱水など体液喪失が原因。

📚 混同しやすいので注意

ショックの5徴(5P)=蒼白・虚脱・冷汗・脈拍触知不能・呼吸不全。 敗血症の初期は末梢血管が拡張して四肢が温かい(ウォームショック)ことがあり、見逃しやすい。

  • 敗血症は感染症に対する制御不能な宿主反応による生命を脅かす臓器障害と定義される。
  • アナフィラキシーの第一選択薬はアドレナリンの筋肉内注射(大腿部前外側)。抗ヒスタミン薬やステロイドは補助的。
  • ショック時の体位は原則仰臥位で下肢挙上。ただし心原性ショックや呼吸困難が強い場合は挙上しない。
ショックの分類
分類主な原因特徴
循環血液量減少性出血、脱水、広範囲熱傷中心静脈圧低下、皮膚は蒼白・冷汗
心原性心筋梗塞、重症不整脈、心筋症中心静脈圧上昇、肺うっ血
心外閉塞・拘束性肺血栓塞栓症、心タンポナーデ、緊張性気胸静脈還流の物理的な障害
血液分布異常性敗血症、アナフィラキシー、脊髄損傷(神経原性)末梢血管拡張により相対的な血液量不足

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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