第111回 看護師国家試験 午前 問88 解説
📝 問題
高齢者の総合機能評価 CGA 簡易版〔CGA7〕で評価するのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
2・5
💡 解説
✅ CGA7で評価するのは意欲と日常生活動作〔ADL〕である
高齢者総合機能評価(CGA)は、病気だけでなく生活のしにくさや気分までまとめてみる評価。その簡易版がCGA7で、7つの質問で次の5つの領域をみる。 ・意欲(自分からあいさつをするか) ・認知機能(復唱・遅延再生) ・手段的日常生活動作(IADL〈アイエーディーエル〉)=買い物や金銭管理 ・基本的な日常生活動作(ADL〈エーディーエル〉)=入浴や排泄 ・気分(うつ)
ほかの選択肢のBMI・職業歴・新機器の利用は、CGA7では聞かない項目である。
IADL〈アイエーディーエル〉とは
手段的日常生活動作。買い物・調理・金銭管理・服薬管理など、ひとりで暮らすために要る少し複雑な動作を指す。
遅延再生とは
いくつかの言葉を覚えてもらい、少し時間をおいてから思い出してもらう検査。認知症で早くから障害される記憶をみる。
- 1
BMI不正解
BMIはCGA7の評価項目ではない。
- 2
意欲正解
意欲(あいさつ・自発性)はCGA7の評価項目である。
- 3
職業歴不正解
職業歴はCGA7の評価項目ではない。
- 4
新機器の利用不正解
新機器の利用はCGA7の評価項目ではない。
- 5
日常生活動作〔ADL〕正解
日常生活動作〔ADL〕はCGA7の評価項目である。
📚 混同しやすいので注意
高齢者の評価スケールは、名前と「何を測るものか」を入れ替えて問われる。測る中身とスケール名を対にして覚えよう。
- 基本的な日常生活動作(食事・排泄・入浴・移動)はBarthel(バーセル)インデックスや機能的自立度評価法(FIM)で、手段的日常生活動作(買い物・調理・金銭管理・服薬管理)はLawton(ロートン)の尺度で測る。
- 認知機能をみる代表は改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とミニメンタルステート検査(MMSE)で、いずれも30点満点。
- 意欲をより詳しくみるときはVitality Index(バイタリティインデックス)を使う。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について