第111回 看護師国家試験 午前 問21 解説
📝 問題
成人の静脈血採血で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 静脈血採血後は刺入部位を5分以上圧迫して止血する。
静脈血採血では、抜針したあとに刺入部位を5分以上しっかり押さえて止血する。抗凝固薬を飲んでいる人は血が止まりにくいので、さらに長めに押さえる。
他の3つは数値と順序が誤っている。駆血帯は採血部位より7〜10cm中枢側(心臓寄り)に巻き、刺入角度は血管の走行に沿って15〜20度と浅くする。抜針は針を抜いてから圧迫するのが基本で、押さえながら抜くと血管や組織を傷つける。
覚え方: 「駆血は少し離して、角度は浅く、抜いてから押さえる」。
抗凝固薬とは
血液を固まりにくくする薬。血栓を防ぐために使われ、飲んでいる人は採血のあと血が止まりにくい。
- 1
採血部位から2、3 cm 中枢側に駆血帯を巻く。不正解
駆血帯は採血部位より約7〜10cm中枢側に巻く。2〜3cmでは近すぎる。
- 2
血管の走行に合わせ 60 度の角度で刺入する。不正解
刺入角度は15〜20度程度が適切。60度では深すぎて血管を貫通しかねない。
- 3
採血後は刺入部位を圧迫しながら抜針する。不正解
圧迫しながら抜針すると血管・組織を傷つける恐れがある。抜針後に圧迫する。
- 4
刺入部位は5分以上圧迫し、止血する。正解
抜針後は刺入部位を5分以上圧迫して確実に止血する。特に抗凝固薬内服者で重要。
📚 国試でよく狙われるところ
採血は、部位選択・駆血・角度・止血のどの段階の注意点かを入れ替えて問われる。手順の順に並べて覚えよう。
- 第一選択は肘正中皮静脈。正中神経・上腕動脈に近い内側の深い部位は避ける。
- 駆血時間は1分以内を目安にする。長いと血液性状が変化し検査値に影響する。
- 麻痺側・シャント肢・乳房切除側・輸液中の血管側では採血しない。
- 穿刺時に強い痛みやしびれを訴えたら直ちに抜針し、神経損傷の可能性を報告する。
- 揉むと皮下出血を招くため、止血は押さえるだけとする。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について