第110回 看護師国家試験 午後 問55 解説

一般小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

生後10か月の健康な乳児にみられる神経反射はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 生後10か月ではLandau反射がみられる。

Landau(ランドー)反射は、腹臥位で水平に抱え上げると頭部・体幹・下肢を伸展させる姿勢反射で、生後4〜6か月頃に出現し1〜2歳頃まで持続する。 生後10か月の乳児にみられる。

吸啜反射・Moro(モロー)反射・探索(ルーティング)反射はいずれも原始反射で、生後4〜6か月頃までに消失するため、生後10か月では通常みられない。 これらが残存している場合はむしろ神経学的異常を疑う。

姿勢反射とは

体の傾きに合わせて姿勢を立て直そうとする反射。原始反射と入れ替わるように現れ、座る・立つ・歩く動作の土台になる。

  • 1

    吸啜反射不正解

    吸啜反射は原始反射で生後4〜6か月頃までに消失する。

  • 2

    Moro〈モロー〉反射不正解

    Moro反射は生後4〜6か月頃までに消失する原始反射。

  • 3

    Landau〈ランドー〉反射正解

    Landau反射は生後4〜6か月頃出現し10か月でみられる姿勢反射。

  • 4

    探索〈ルーティング〉反射不正解

    探索反射は原始反射で生後4〜6か月頃までに消失する。

📚 丸暗記より仕組みで覚えよう

反射は名前と時期の数が多く、一つずつ暗記すると混ざる。消えていくのが原始反射、入れ替わりに出てくるのが姿勢反射という向きさえつかめば、表の時期も筋が通る。 原始反射は脳幹・脊髄レベルの反射で、大脳の発達とともに消失する。 入れ替わるように姿勢反射(首のすわり・Landau反射・パラシュート反射)が出現し、これが随意運動の土台になる。

  • パラシュート反射は生後8〜9か月ごろに出現し、その後も生涯残る。
  • 原始反射が消失しない、または姿勢反射が出現しない場合は、中枢神経系の障害(脳性麻痺など)を疑う。
主な原始反射と消失の目安
反射誘発方法消失の目安
探索(ルーティング)反射口唇の周りに触れると刺激のほうへ顔を向ける生後4〜6か月ごろ
吸啜反射口に指などを入れると吸う生後4〜6か月ごろ
把握反射(手掌)手掌を圧迫すると握る生後3〜4か月ごろ
Moro〈モロー〉反射頭部を急に落下させるように動かすと上肢を開いて抱きつく動きをする生後4〜6か月ごろ
緊張性頸反射仰臥位で頭を一側に向けると顔側の上下肢が伸展する生後4〜6か月ごろ
自動歩行立たせて前傾させると歩くような動きをする生後2〜3か月ごろ
Babinski〈バビンスキー〉反射足底の外側をこすると母趾が背屈する1〜2歳ごろ

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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