第110回 看護師国家試験 午後 問19 解説
📝 問題
フィジカルアセスメントにおいて触診で有無を判断するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 触診で有無を判断するのはリンパ節の腫脹である。
リンパ節の腫脹は、頸部・腋窩・鼠径部などを指で触れて大きさ・硬さ・可動性・圧痛などを確認するため、触診で有無を判断する。触診は手指で身体に触れて情報を得るフィジカルアセスメントの手技である。
腱反射は打腱器を用いる検査、瞳孔反射はペンライトで観察する視診、腸蠕動運動は聴診器で腸音を聴取する聴診で評価する。 手技と対象の対応を押さえておく。
フィジカルアセスメントとは
見る・触れる・叩く・聴くという手技を使って、看護師が患者の体の状態を直接調べること。
- 1
腱反射不正解
腱反射は打腱器で反射を誘発して評価するもので、触診ではない。
- 2
瞳孔反射不正解
瞳孔反射はペンライトを用いた視診で評価する。
- 3
腸蠕動運動不正解
腸蠕動運動は聴診器で腸音を聴取して評価する。
- 4
リンパ節の腫脹正解
リンパ節の腫脹は指で触れて大きさや圧痛などを確認する触診で判断する。
📚 混同しやすいので注意
どの手技で何を調べるかは、覚えたつもりでも取り違えやすい。表の4手技を上から順に、自分の手が何をしているところかを思い浮かべながら読みたい。 フィジカルアセスメントの基本手技は視診・触診・打診・聴診。腹部だけは「視診→聴診→打診→触診」の順で行う(打診や触診が腸蠕動音に影響するため)。
| 手技 | 主な観察内容 |
|---|---|
| 視診 | 顔色・皮膚・呼吸様式・瞳孔反射・浮腫・体型・姿勢 |
| 触診 | リンパ節腫脹・脈拍・皮膚温・圧痛・腫瘤・浮腫の程度 |
| 打診 | 肺野の含気(清音・濁音)・腹水・肝濁音界 |
| 聴診 | 呼吸音・心音・腸蠕動音・血管雑音・血圧(コロトコフ音) |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について