第110回 看護師国家試験 午後 問108 解説

状況設定母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

Aさん(30歳、初産婦)の分娩経過は以下のとおりであった。2時00分 陣痛周期10分、4時00分 入院、15時00分 分娩室入室、15時30分 子宮口全開大、16時00分 自然破水、16時15分 児娩出、16時30分 胎盤娩出。 Aさんの分娩所要時間はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 分娩所要時間は陣痛周期10分(2:00)から胎盤娩出(16:30)までで14時間30分。

分娩所要時間は、規則的な陣痛(陣痛周期がおおむね10分以内、または1時間に6回)が始まった分娩開始から、胎盤娩出までを指す。 Aさんは2時00分に陣痛周期10分となっており、ここが分娩開始である。胎盤娩出は16時30分なので、2時00分から16時30分までの14時間30分になる。

入院した4時00分を起点にすると12時間30分になってしまう。起点はあくまで規則的な陣痛が始まった時刻である。 児娩出の16時15分で止めると14時間15分だが、分娩所要時間は胎盤が出るまでを数える。 16時間30分は胎盤娩出の時刻をそのまま時間として読んだ数で、経過した長さではない。

陣痛周期とは

ある陣痛が始まってから次の陣痛が始まるまでの間隔。10分以内になった時点が分娩開始とされる。

  • 1

    12時間30分不正解

    12時間30分は入院した4:00を起点にした値。分娩開始は規則的な陣痛が始まった2:00である。

  • 2

    14時間15分不正解

    14時間15分は児娩出(16:15)までの時間であり、分娩所要時間は胎盤娩出までを含む。

  • 3

    14時間30分正解

    陣痛周期10分となった2:00から胎盤娩出16:30まで=14時間30分。

  • 4

    16時間30分不正解

    16時間30分は胎盤娩出の時刻をそのまま読んだ数。分娩開始2:00からの経過は14時間30分。

📚 国試でよく狙われるところ

分娩所要時間は、どこからどこまでを数えるかを取り違えさせる形で出る。分娩開始(規則的陣痛の発来)から胎盤娩出まで、入院や分娩室入室は数に入らない、と押さえよう。

  • 分娩開始=陣痛周期が10分以内、または1時間に6回の規則的な陣痛が始まった時点
  • 分娩遷延=分娩所要時間が初産婦で30時間以上、経産婦で15時間以上
分娩の3期と所要時間の目安
期範囲初産婦経産婦
第1期(開口期)分娩開始〜子宮口全開大10〜12時間4〜6時間
第2期(娩出期)子宮口全開大〜児娩出2〜3時間1〜1.5時間
第3期(後産期)児娩出〜胎盤娩出15〜30分10〜20分

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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