第110回 看護師国家試験 午前 問81 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

成人の人体図(別冊No.2)を別に示す。意識清明で不整脈のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 不整脈のある成人の脈拍測定に一般的に使う部位は橈骨動脈(C)である

意識清明で不整脈のある成人の脈拍測定では、一般に手首の橈骨動脈が用いられる。人体図でこれにあたるのがCである。橈骨動脈は体表から触れやすく、日常の脈拍・リズムの観察に最も用いられる部位である。

本問は別冊No.2の人体図から部位を選ぶ形式である。一般に脈拍測定に用いる動脈には、橈骨動脈のほか、総頸動脈、上腕動脈、大腿動脈、膝窩動脈、足背動脈などがある。 心停止の確認では頸動脈や大腿動脈など中枢の太い動脈を触知するが、意識があり通常の脈拍測定を行う場面では橈骨動脈が第一選択である。

国試では脈拍測定部位や動脈の位置を人体図で問う出題がみられる。「通常の脈拍測定=橈骨動脈」「心停止確認=頸動脈・大腿動脈」と用途による使い分けを押さえておくとよい。

橈骨動脈とは

前腕の親指側を走る動脈。手首では骨のすぐ上にあるため、指を軽く当てるだけで拍動が分かる。

膝窩動脈とは

膝の裏側を通る動脈。深い位置にあるので、膝を軽く曲げて力を抜かないと触れにくい。

  • 1

    A不正解

    図中Aの部位は一般的な脈拍測定に用いる橈骨動脈ではない。

  • 2

    B不正解

    図中Bの部位は本問で問われる橈骨動脈にあたらない。

  • 3

    C正解

    図中Cが橈骨動脈にあたり、不整脈のある成人の脈拍測定に一般的に用いられる部位である。

  • 4

    D不正解

    図中Dの部位は橈骨動脈ではない。

  • 5

    E不正解

    図中Eの部位は橈骨動脈ではない。

📚 国試でよく狙われるところ

脈拍は、場面を示してどの動脈で測るかを答えさせる形で出る。動脈の名前は、それぞれ何のために触れるのかまで覚えよう。 不整脈があるときは1分間測定し、リズムの乱れや脈拍欠損(心拍数と脈拍数の差)を確認する。

主な脈拍触知部位と用途
動脈部位主な用途
浅側頭動脈耳の前方顔面部の出血時の圧迫
総頸動脈甲状軟骨の外側成人の心停止確認、ショック時の脈拍確認
上腕動脈肘窩の内側血圧測定、乳児の脈拍確認
橈骨動脈手首の母指側日常の脈拍測定(第一選択)
大腿動脈鼠径部ショック時の脈拍確認、動脈穿刺
膝窩動脈膝の後面下肢の血流評価
足背動脈・後脛骨動脈足背の中央・内果の後方下肢の末梢循環の評価

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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