第110回 看護師国家試験 午前 問74 解説

一般人体の構造と機能✔ 監修済み

📝 問題

血液中のビリルビンの由来はどれか。

✅ 正解

5

💡 解説

✅ 血液中のビリルビンはヘモグロビンに由来する

ビリルビンは、寿命を迎えた赤血球が脾臓などで破壊される際に、赤血球中のヘモグロビン(のヘム成分)が分解されて生じる黄色い色素である。 血液中のビリルビンの由来はヘモグロビンである。 生じた間接ビリルビン(非抱合型)はアルブミンと結合して肝臓へ運ばれ、肝でグルクロン酸抱合を受けて直接ビリルビン(抱合型)となり胆汁中に排泄される。

他の選択肢はビリルビンの由来ではない。核酸の分解産物は尿酸であり、痛風などに関与する。メラニンは皮膚・毛髪の色素でチロシンから生成される。アルブミンはビリルビンを運搬する血漿蛋白だが、ビリルビンそのものの由来ではない。グリコゲンは肝・筋に蓄えられる糖の貯蔵体である。

国試ではビリルビン代謝(ヘモグロビン分解→間接ビリルビン→肝で抱合→直接ビリルビン→胆汁排泄)と黄疸の分類が頻出である。「ビリルビンの出発点はヘモグロビン」と押さえておくとよい。

グルクロン酸抱合とは

肝臓で、水に溶けない物質にグルクロン酸をくっつけて水に溶けやすくするしくみ。多くの薬もこの経路で処理される。

  • 1

    核酸不正解

    核酸の分解産物は尿酸であり、ビリルビンの由来ではない。

  • 2

    メラニン不正解

    メラニンは皮膚・毛髪の色素でチロシンから生成され、ビリルビンとは無関係である。

  • 3

    アルブミン不正解

    アルブミンは間接ビリルビンを運搬する血漿蛋白だが、ビリルビンの由来ではない。

  • 4

    グリコゲン不正解

    グリコゲンは糖の貯蔵体であり、ビリルビンの由来ではない。

  • 5

    ヘモグロビン正解

    赤血球中のヘモグロビン(ヘム)が分解されてビリルビンが生じる。

📚 混同しやすいので注意

黄疸は、どのビリルビンが上がるかで原因の場所が分かる。上がる型と原因の場所を対にして覚えよう。 間接ビリルビンは水に溶けずアルブミンと結合して運ばれるため尿には出ない。直接ビリルビンは水溶性で、上昇するとビリルビン尿(濃い尿)がみられる。 閉塞性黄疸では胆汁が腸に流れず灰白色便となる。

黄疸の分類とビリルビン
分類主に上昇するビリルビン代表例
溶血性(肝前性)間接(非抱合型)溶血性貧血、新生児黄疸
肝細胞性(肝性)直接・間接の両方ウイルス性肝炎、肝硬変
閉塞性(肝後性)直接(抱合型)総胆管結石、膵頭部癌、胆管癌

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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