第110回 看護師国家試験 午前 問13 解説
📝 問題
キューブラー・ロス, E. による死にゆく人の心理過程で第5段階はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ キューブラー・ロスの死にゆく心理過程の第5段階は「死の受容」である。
キューブラー・ロス(Kübler-Ross)は、死にゆく人の心理過程を「否認→怒り→取り引き→抑うつ→受容」の5段階で示した。第5段階(最終段階)は「死の受容」である。
各段階は必ずしも順序どおり一方向に進むわけではなく、行きつ戻りつすることや同時に複数の感情が併存することもある。
キューブラー・ロスとは
スイスに生まれ、アメリカで活動した精神科医。多くの末期患者への面接をもとに、著書『死ぬ瞬間』で心の動きを段階に整理した。
- 1
怒り不正解
怒りは第2段階である。
- 2
否認不正解
否認は第1段階である。
- 3
死の受容正解
死の受容が第5段階(最終段階)である。
- 4
取り引き不正解
取り引きは第3段階である。
📚 国試でよく狙われるところ
「第○段階はどれか」と番号を直接聞かれる。表を上から順に、番号・名称・患者の反応の並びでたどれるようにしておこう。 行きつ戻りつしながら進むため、看護師には段階を評価することよりも、その時々の感情を否定せずに受け止める姿勢が求められる。
| 段階 | 名称 | 主な反応 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 否認 | 「何かの間違いだ」と事実を受け入れられない |
| 第2段階 | 怒り | 「なぜ自分が」という怒りが周囲に向かう |
| 第3段階 | 取り引き | 延命と引き換えに何かを差し出そうとする |
| 第4段階 | 抑うつ | 喪失を自覚し落ち込む |
| 第5段階 | 受容 | 静かに死を受け入れる |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について