第109回 看護師国家試験 午後 問83 解説
📝 問題
加齢黄斑変性の症状はどれか。
✅ 正解
5
💡 解説
✅ 加齢黄斑変性の症状は中心視野の欠損である。
加齢黄斑変性は、網膜の中心にあって物を見る力を担う黄斑が、加齢に伴って傷む病気である。 見ようとしている中心が見えにくくなるため、中心視野が欠ける中心暗点や、線がゆがんで見える変視症が起こる。
他の選択肢は、別の眼の病気でみられる症状である。 羞明(まぶしさ)と霧視(かすんで見える)は白内障、飛蚊症は硝子体の変化や網膜剝離、眼圧の亢進は緑内障で問われる。
- 1
羞明不正解
羞明はまぶしさで、白内障などでみられる症状。
- 2
霧視不正解
霧視はかすんで見える症状で、白内障などが典型。
- 3
飛蚊症不正解
飛蚊症は硝子体の変化や網膜剝離で生じる。
- 4
眼圧の亢進不正解
眼圧の亢進は緑内障の特徴。
- 5
中心視野の欠損正解
黄斑(中心視)の障害により中心視野の欠損・変視症をきたす。
📚 関連知識
| 疾患 | 主な症状・特徴 |
|---|---|
| 加齢黄斑変性 | 中心暗点・変視症(ゆがみ)・視力低下。アムスラーチャートで自覚しやすい。危険因子は加齢と喫煙 |
| 白内障 | 水晶体の混濁による羞明・霧視・視力低下。眼内レンズ挿入術で改善する |
| 緑内障 | 視神経の障害による視野欠損。周辺から進むため自覚が遅れ、失われた視野は戻らない |
| 網膜剝離 | 飛蚊症・光視症で始まり、視野欠損が広がる。緊急手術の対象 |
| 糖尿病網膜症 | 自覚症状に乏しいまま進行する。定期的な眼底検査が必要 |
黄斑=中心視、緑内障=周辺視野から、と対応づけると鑑別しやすい。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について